「歯石取りって本当に必要?」「自宅でしっかり歯磨きしていれば大丈夫じゃないの?」——こうした声を患者さんからよく耳にします。
確かに、「歯石取り=意味がない」と感じる方も少なくありません。しかし実際は、歯石を放置することで歯周病や口臭、さらには全身の健康にまで悪影響を及ぼすリスクがあるのです。
現役の歯科衛生士として、日々の診療の中で感じるのは「歯石取りこそ、将来の歯と健康を守る鍵になる」ということです。
歯石とは、歯に付着したプラーク(歯垢)が唾液中のカルシウムと結びついて硬化したものです。
一般的にプラーク(歯垢)は24〜72時間というとても短い時間で「歯石」に変わると言われています。
一度歯石になると、どんなに丁寧に歯を磨いても自宅では除去できません。この硬くなった歯石が歯ぐきの中に入り込むと、目に見えない場所で歯周病が静かに進行していくのです。
つまりこの歯石は歯周病の温床になってしまうということです。そしてそれは自分では取れない、だからこそやはり歯石取りは必要ということになります。
歯石取りは、ただの「見た目をキレイにするためのケア」ではありません。歯石を取ることで、歯周病を治療・予防することが目的です。
歯周病は、糖尿病や心臓病、脳や血管の病気など、様々な病気に関わることがわかっています(※1)。つまり、歯石取りは歯周病を予防し、歯周病の予防はすなわち全身の病気を予防する、本格的な予防医療なのです。
この2つを組み合わせることで、歯石の再付着も防ぎやすくなります。そしてそれは糖尿病や成人病など、あらゆる病気の予防にもつながるということになります。
※1) 歯周病と心臓疾患・脳血管疾患・糖尿病・妊娠・誤嚥性肺炎・骨粗鬆症・関節炎・腎炎・メタボリックシンドローム
「歯石取りは意味がない」と思っていた方こそ、一度歯科医院でのクリーニングを体験してみてください。
歯石を取り、ツルツルになった歯の舌側の感触に、きっと納得していただけるはずです。そしてそれは歯茎の健康、ひいては体の健康につながります。
日本人が歯を失う最も大きな原因は「歯周病」です。そして、その歯石取りこそその歯周病の治療であり予防です。
そしてそれが、10年後も自分の歯で食事を楽しむための第一歩になるかもしれません。まずは、一度歯石取りにお越し下さい。そして、歯石を取った後の舌触り・口臭・歯茎の引き締まりを実感して、「やっぱり意味がある」と思っていただければ幸いです。
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