咬合性外傷とは、歯並びや顎のかみ合わせが悪いことが影響して、歯そのものや歯周組織、顎の関節を傷つけてしまっている状態のことを指します。そもそも歯は、我々の日常生活において、咬み合わせによる力を負担する役割も担っています。人間が歯を食いしばったり、食事をする際の、咬む力(咬合力)は通常で約50kg〜100kgだと言われております。
さらに、就寝時の歯ぎしりになると、約500〜1,000kgもの荷重がかかっています。歯は、これほどのダメージを両隣の歯を支え合い、分散してくれています。そのため、歯が一本でもバランスを崩してしまったり、歯が正常に咬み合っていなければ、歯に負荷をかけ続けることになるため、歯を支えている歯槽骨や歯根膜にまでダメージが蓄積され、最悪の場合は歯が抜けてしまうケースもございます。このように、強い力をかけることで起こる歯周組織の外傷を「一次性咬合性外傷」と言います。
咬合性外傷は原因によって「一次性咬合性外傷」と「二次性咬合性外傷」に分かれます。
前項でも述べたように、強い咬合力をかけることで歯周組織を傷つけてしまっている状態が「一次性咬合性外傷」です。一方で、歯周炎(歯周病)の進行によって起こる外傷を「二次性咬合性外傷」と言います。「二次性咬合性外傷」は、咬合力が正常であっても、歯周病で脆くなっている歯茎や歯槽骨などが歯を支えきれなくなっているためダメージを受けてしまっている状態です。
歯ぎしりや、強く食いしばりなど、強い力が加わっていることが原因で起こる、歯周組織の外傷です。治療としては、咬合や修復物の調整(やり直しのケースもあります)、ナイトガード(マウスピース)を用いて咬合力を緩和するといった方法があります。
咬合力が原因となる一次性咬合性外傷に対して、二次性咬合性外傷の原因は歯周病です。歯槽骨が溶ける(歯槽膿漏)ことで脆くなってしまうため、咬合力が正常であっても起こります。症状は歯に痛みを感じたり、歯が浮いた感覚などがあります。治療としては、まず歯周病治療を行うことで状態を安定させます。また、ブラッシング指導やナイトガードによる咬合力の緩和なども併せて行います。
咬合性外傷を放置すると、最悪の結果としては抜歯に至ることがあります。
例えばそれで奥歯を失うと、「咬合崩壊(こうごうほうかい)」を引き起こす原因となります。例えると大事な柱を1本失った建物のような状態で、咬む力に耐えきれず最終的には潰れてしまいます。更に放置し続けると、歯全体が徐々に前方向に倒れていき、いずれは前歯を失うこととなります。
たった1本の歯がなくなってしまうことで、他の歯まで失うリスクを伴います。少しでも顎や歯に違和感を感じるなら、すぐに歯科医師にご相談することをおすすめします。
「一次性咬合性外傷」と「二次性咬合性外傷」は原因が異なるため、治療も予防方法も変わります。
●一次性咬合性外傷・・・治療:咬み合わせの診察と調整。マウスピース装着。
●二次性咬合性外傷・・・治療:歯周病治療。
いずれも症状が出てしまうと歯だけでなくそれを支える歯槽骨にまで影響が及んでしまうのが咬合性外傷です。そのため、咬合性外傷にならないために「日頃から予防すること」が大事です。歯科医院での定期検診に通い、ご自身の口腔内をレントゲンや歯科医師の視診によりチェックし続けることが1番の予防対策になります。歯科医院で診察をすることで異常に気付き、咬合性外傷を起こす前に、歯の高さを調整したり、歯並びを改善することで歯を失うリスクを下げることにつながります。
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