歯の白い詰め物「コンポジットレジン」

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短期間で治療ができる白い素材、コンポジットレジン

小さな虫歯や歯の審美障害を、1回で修復できる白い詰め物

このページの目次
コンポジットレジンで出来ること
コンポジットレジンとは？
コンポジットレジンによる虫歯治療
審美治療ダイレクトボンディング
ダイレクトボンディングの治療例
コンポジットレジン修復のメリット・デメリット
治療した歯を長持ちさせるために
この虫歯、レジンで治療できる？
レジン修復の範囲
小さな虫歯・割れ・欠けがあるなら

コンポジットレジンで出来ること

コンポジットレジンとは

コンポジットレジンは樹脂（プラスチック）製の歯科材料で、白い詰め物として使われるものです。歯医者さんではComposite Resinの頭文字を取って「CR」や「レジン」と略されて使われます。

コンポジットレジンによる治療は、ペースト状の樹脂を歯に直接盛り、形を整えてから専用のLED照射器で固めることで強度を持たすことができます。

現在の歯科治療では「ミニマルインターベンション（最小限の浸襲で治療）」という考え方が浸透していて、小さな虫歯を小さく削って最小限の治療で治すために、このコンポジットレジンは重宝されています。

コンポジットレジンによる虫歯治療

コンポジットレジン修復は、保険治療なら小さな虫歯治療に使用されます。C1やC2程度の虫歯であれば、銀やセラミックの詰め物に比べて歯質の切削量を少なくすることができ、多くの歯質を残したまま、且つ目立ちにくい仕上がりに修復することが可能です。

また、型取りや技工物製作がありませんので、１日で終わるという大きな利点もあります。初診や検診時に見つかった小さな虫歯なら、発見したその時点で削って詰めるところまで治療が完了してしまいます。

コンポジットレジン修復は最近始まったような新しい治療ではありませんが、近年はその材料や接着技術の進化がめざましく、昔（十数年前）に比べ高い接着力を持ち、強度も上がってきています。そのため、多くの歯科では小さな虫歯に対し、このコンポジットレジン修復を用いて治療を行っています。

審美治療ダイレクトボンディング

同じレジンを使った治療でも、審美的な治療として自由診療の「ダイレクトボンディング」というものがあります。ダイレクトボンディングは複数の樹脂を直接口腔内で盛り重ね、天然の歯に近い仕上がりを目指す審美回復向けの治療です。

シンプルな仕上がりの保険治療のコンポジットレジン修復と違い、複雑な色味を付けることが可能なため、前歯の治療など目に付きやすい審美部位への修復によく使用します。

ダイレクトボンディングは、自由診療のため様々な使い方が可能で、ホワイトスポット（歯に出来る白い斑点）の治療や歯の形を整える治療、すきっ歯の治療などにも使われます。

ただしダイレクトボンディングは、職人技に近い治療で、歯科医師の技術や練習量によってその精度は大きく変わってきます。

ダイレクトボンディングの治療例

広範囲のホワイトスポットに対するダイレクトボンディングによる審美改善治療。

Before

Process

After

治療の内容	ダイレクトボンディングによるホワイトスポット3歯の治療。
期間・回数	2週間・2回（カウンセリング・検査含む）
費用	自由診療：ダイレクトボンディング✕3歯総額 90,000円+（税込99,000円）
リスク・副作用	食いしばりが強い場合や咬合力が強い場合は天然歯と同じく割れる場合があります。経年の劣化により着色や脱離をすることがあります。

コンポジットレジン修復のメリット・デメリット

レジン修復のメリット
治療期間・回数が短い（１回で終わる）
白い素材で目立ちにくい
保険が適用される（3割負担で1歯3,000円程度）
金属を使用しない（金属アレルギーの心配がない）

レジン修復のデメリット
変色しやすい（樹脂なので着色しやすい）
割れる・取れる場合がある
使用しているうちにすり減る
歯ぎしりや食いしばりに弱い

治療した歯を長持ちさせるために

コンポジットレジン修復にはデメリットもあり、再治療が必要になる可能性は低くありませんが、歯を大きく削るよりは小さく削って治した方が良いというのが現在の歯科治療の考え方です。

レジン修復後はセルフメインテナンスをしっかり行い、着色や変色が強くなってきたり、虫歯の傾向が見られたらすぐに検査をすることが大切です。

定期的に予防歯科に通い、治療歯の状態をチェックしてもらいましょう。

この虫歯、レジンで治療できる？

レジン修復の範囲

コンポジットレジンでは治療出来る虫歯には範囲があり、C2でも歯と歯の隣接面や境目、範囲の広い虫歯、神経に届くような深い虫歯などには適用できなかったり、咬み合わせの影響を受けやすい奥歯に行くほど適用出来ないケースは増えてきます。

一昔前までは、咬み合わせの力に弱いため、奥歯には使用されませんでしたが、現在ではある程度の力がかかる歯でも、レジン修復を用いることもあります。

しかし、やはり適用範囲には限りがあり、コンポジットレジンで修復出来ない場合は、詰め物による治療となります。

虫歯の詰め物（インレー）の種類や費用感

小さな虫歯・割れ・欠けがあるなら

コンポジットレジンによる治療ができるのは、小さな虫歯の内だけです。虫歯が進行するほどレジン修復ができなくなる可能性は大きくなり、神経に届いてしまうと確実にできなくなります。ですから「小さな虫歯のようなものがあるかも」「これって虫歯かな？」と気づいたら、早めにご相談にお越し下さい。

コンポジットレジンで修復できない場合は、次の選択肢として詰め物（インレー）の治療になりますが、インレーは歯科医師としては大きく削ったつもりはなくても、患者様にとっては「思った以上に歯質を削られた」というぐらい歯を削ったり、型取りをして出来るのを待ち、セットをするという、治療期間も長くなり、治療回数も増えてしまいます。

また、コンポジットレジンを使ったダイレクトボンディング（自由診療）なら、あなたが抱えてるすきっ歯やホワイトスポットの悩みも、短期間で解決出来る可能性もあります。当院はダイレクトボンディングを得意としていますので、歯の見た目の小さなお悩みでも、お気軽にご相談下さい。