口ゴボの原因、上顎前突を歯医者で治療して横顔美人に。
歯並びには「不正咬合」という悪い歯並びがあります。この歯並びは、実はお口だけではなく顔全体の印象に関わることをご存知でしょうか?
そして、その歯並びから現れる特徴から、その顔貌は独特な表現で現されます。
例えば「下顎前突の受け口」、「開咬のポカン口」、「空隙歯列のすきっ歯」、そして「上顎前突の口ゴボ・出っ歯」です。
いずれも言われて嬉しい言葉ではありません。「治せるなら治したい」という方も多いのではないでしょうか。ここでは、そんな不正咬合の顔貌の特徴の一つ「口ゴボ」の横顔の改善について詳しくご説明します。
口元、横顔を美しくしたいと思う方はたくさんいらっしゃいます。
過去に人の第一印象はどこで決まるかを調べた調査があります。なんと7割以上は顔で決まっているという結果だったそうです。やはり顔の占める印象の割合はかなり高いようです。
その中でも顔のパーツで重要視する箇所の調査では1位の目に次いで2位に入ったのが口元です。さらに好感が持てる口元は?という主旨のアンケートの結果は「キレイな歯並び」が圧倒的な1位となっています。
しかし、残念ながら日本人は歯並びが悪い人が多い傾向ににあり、特に日本人の不正咬合の中で2番目に多い「上顎前突」という不正咬合(※1)は、横顔の美しさを損なう大きな原因となります。
※1)日本人の不正咬合の割合:上顎前突12.9%
美しい横顔、理想的な横顔を語るとき、一つの基準を打ち立てた歯科医師がいます。
1954年、アメリカの矯正歯科医師ロバート・リケッツが提唱したのはEライン(エステティックライン)という横顔の鼻先と下あごの突端部(オトガイ)を結ぶ線です。
このEラインより上唇が4mm程度、下唇が2mm内側にある状態が一つの「理想的な横顔の条件」とされています。
同じように、日本の九州大学でも横顔が人に与える印象について、研究が行われています(※2)。
※2)参考文献
図1のシルエットの中でどの顔が一番美しく見えるでしょうか?という統計を取り、好ましいとされる側貌(横顔)を決めるという研究です。
この研究は一般的に好ましいとされる横顔を調査することで、矯正治療の目標とするために行われた研究です。
結果、最も多く選ばれたのは男性は⑤番、女性は④番です。
多少の違いはあるものの、一つ共通しているのがEラインです。
「矯正治療患者が審美的に好ましいとする口唇位の前後的位置およびその顎顔面硬組織形態の分析と検討」より引用
図2は同調査の結果、日本人が選んだ理想の横顔である男性⑤番・女性④番にEラインを引いたものです。
いずれも口唇はEラインより内側にあることがわかります。
シルエット(イラスト)のため距離を測ることはできませんが、理想的なEラインと言われる上唇が4mm程度、下唇が2mm程度内側の状態に近いように思えます。
つまり、日本人の感覚としても、口唇がEラインより内側にあることが「美しい」と感じる要素であることがわかります。
同じく、同調査で1票も入らなかった男性⑬と女性⑬のEラインを引いたものが図3です。いずれも、口唇がEラインの外側に出ている事がわかります。
この男性と女性の⑬にEラインを引いたものに口ゴボのイラストを並べてみると、Eラインの状態はほぼ同じで口唇の外側にあります。つまり、口ゴボが美しく見える横顔ではないということは確かなことがわかります。
もちろん、顔の印象を決めるのは、口元だけではありません。口ゴボでも美しい人はたくさんいます。
それでもこのような客観的な評価は「もし口ゴボを治したら」ということを考える、一つのきっかけにはなるのではないでしょうか。
口ゴボになる理由は3つあります。
軟組織が問題の口ゴボは、歯科では治りませんが、不正咬合が原因の口ゴボは歯科で治療できる可能性があります。
口ゴボの矯正治療において、取り分けその影響による横顔を治すということに絞ると、大きく二つの改善方法が考えられます。
マルチブラケットという小さな装置を歯の表面に貼り付け、ワイヤーで引っ張ることで歯の根に矯正力をかけ、歯を動かす方法です。
アライナーという透明のマウスピース型矯正装置を装着し、アライナーのズレによって矯正力をかける目立たない矯正法です。
歯の裏側にマルチブラケット装置を着けるワイヤー矯正です。表側からは装置が見えず、目立ちませんが、滑舌に問題が発生することがあります。
大きな病院の口腔外科で顎の骨を切る手術を行います。顎変形症など特定の診断が出た場合は保険適用となります。
Before
After
治療の内容 | 矯正用アンカー4本を使ったワイヤー矯正(マルチブラケットシステム)。 |
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期間・回数 | 4年3ヶ月・33回(カウンセリング・検査含む) |
費用 | 自由診療:マルチブラケット矯正(クリアタイプ)+矯正用アンカー✕4本 総額 920,000円(税込1,012,000円)(調整料28回分含む) |
リスク・副作用 |
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Before
After
治療の内容 | インビザライン矯正による上顎前突・叢生の治療 |
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期間・回数 | 3年・11回(カウンセリング・検査含む) |
費用 | 自由診療 インビザライン800,000円(税込880,000円)、専門相談50,000円(税込55,000円) 総額850,000円(税込935,000円) |
リスク・副作用 |
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Before
Process
After
治療の内容 | 舌側矯正(コンビネーション)による抜歯矯正 |
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期間・回数 | 5年・40回(カウンセリング・検査含む) |
費用 | 自由診療 インコグニート(舌側矯正)1,100,000円(税込1,210,000円)、便宜抜歯4,000円(税込4,400円×2歯)、調整料40回 総額1,308,000円(税込1,438,800円) |
リスク・副作用 |
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歯医者をしていると、口ゴボの方の見た目のお悩みが深いことを、相談時によく感じます。
しかし、矯正治療はそう簡単に決断できるものではありません。費用の問題、期間の問題、矯正に対する不安など、超えなければならないハードルも多いです。
それなら、まずは相談だけでも受けてみてはいかがでしょうか?治療をするかどうかは、その場で決める必要はありません。
自身の矯正治療に、どんな選択肢があり、費用や期間がどれぐらいかかるのか、それを知るだけでも将来的に治療をするかどうかの検討材料にはなると思います。
当院では無料の矯正相談も承っております。よろしければお気軽にご利用下さい。
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