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歯並びが悪くなる原因の一つとして、顎の小ささが考えられます。 お子様の歯の矯正治療(Ⅰ期矯正)は、よく目にする歯の表面1歯ずつに装置をつけてワイヤーを通すものではなく、拡大装置という取り外し可能な装置を使用します。この拡大装置をお口の歯の裏側に入れることで顎を拡大し、永久歯が生えるスペースを確保できます。
顎が小さいと、全ての永久歯が正しく生えることができず、前後にずれたり、ガタガタに生える原因となります。歯列育形成では、お子様のアゴの成長をうまく利用し、プレートなどの矯正装置を用いることで、可能な限りはを抜かず、顎を適切な大きさにすることで、歯並びや咬み合わせを整える手助けをしてあげる治療です。
あくまで目安ですが、お子様の乳歯は2〜3歳前後の期間に生え揃います。その後、5〜6歳頃から永久歯に生え替わり始め、14歳ごろまでには全ての歯が永久歯になることが多いです。
ただし生え替わりのスピードは個人差があり、想定より遅い場合もございます。もし不安なのであれば、検診を受診いただけばまだ萌出していない乳歯や永久歯をレントゲンで確認することはできます。
この乳歯から永久歯に生え変わる期間のことを「混合歯列期」と言い、前述した咬合育形成(Ⅰ期矯正)の適応期間となります。
子供の歯科矯正治療において、治療開始時期は2通りあります。1つ目が前述した、お子様の乳歯が抜けて、永久歯が生え始める「混合歯列期」と言われる5〜6歳頃からスタートする「Ⅰ期矯正」です。もう一方は、永久歯が生え揃った12〜15歳頃にスタートする「Ⅱ期矯正」です。それぞれ治療の目的が異なり、Ⅰ期矯正はお子様の成長期をうまく利用することで、永久歯の歯並びがきれいに整うよう顎の骨の形を整えること、Ⅱ期矯正は大人の歯科矯正と同じく、すでに生え揃った永久歯の歯並びを整えて、正常な咬合にさせることが目的となります。
大人になって、顎が発達した状態で治療をすることになれば、抜歯が必要になる可能性が高くなります。そのため、子供のうちにきちんと治しておくほうが良い場合があります。
以下のような歯並びの場合、むし歯や歯周病リスク、将来的な歯の喪失リスク、滑舌・咀嚼に問題を生じる可能性があります。
歯ががたがたになってしまっている。
すきっぱと言われる状態です。
でっ歯と言われる状態です。
下の顎がでており、受け口になっている状態です。
口を閉じようとしても前歯が噛み合わない状態です。
咬み合わせが深い状態です。
歯並びを矯正するメリットは、見た目などの審美性を良くすることだけではなく、むし歯や歯周病の予防にもつながることにあります。
子供の歯だけに限らず、歯並びが悪いことで、ブラッシングの際に歯ブラシが届きにくくなり、 食べかすなどを除去しきれなくなるリスクがあります。歯並びを良くすることで磨ける範囲が広がり、効率の良い歯磨きができます。
子供のうちから始める矯正は、経過観察の時期もあるので、大人になってからの矯正よりもトータルの治療期間が長くなってしまう可能性があります。
そのため、矯正器具をつける期間も長くなるので、お子様にとって精神的な負担をかけてしまいますので、治療が長引くことはデメリットだといえます。
また、Ⅰ期矯正をしたからと言って、必ずしも抜歯矯正を免れるわけではありません。基本的には小児矯正後に抜歯矯正のリスクが高い場合は小児矯正はお勧めしないことも多いですが、子供の顎の成長が予想に反する場合もございます。
歯並びは習癖(くせ)で後天的に悪くなることがあります。
近年、日本でも歯並びの意識が高まりつつあるため、お子様の歯並びについての相談が多く寄せられます。
お子様の歯並びでご相談に来られた際に、当院がお伺いするのはまず親御さんの歯並びです。これは歯並びは遺伝するため、お父さんやお母さんが不正咬合の場合、転じてお子様もそれを受け継ぐケースが多いためです。
次にお伺いするのが、お子様の癖です。頬杖を良くついたり、指しゃぶり・爪噛みが治らなかったり、口呼吸が日常的になっていないかなどです。これは、実はこういった週癖が歯並びを悪くする原因であるためです。つまり、この場合、この習癖を早く直してあげれば、正しい位置に歯が並ぶ可能性があるということになります。
小児用トレーニング矯正装置は、上記のような習癖を修正するための矯正装置です。マウスピースによって舌や顎の動き・力をコントロールしたり、トレーニングによって顎や口周りの筋肉をうまく使えるようにすることで、歯並びの悪化を防ぎ、きちんとした歯並びを整えることを目的として行います。
当院では、この小児用トレーニング矯正装置を「小児矯正」として一括りで取り扱っており、マウスピースだけに頼るのではなく、マウスピース治療を行いながら、必要に応じて顎を広げる咬合育形成や、場合によってはワイヤーを使ってお子様の歯並びを整える治療を提供しています。
歯並びに悪い習癖
指を吸う力によって上顎の歯列狭窄が起こり、上顎前突や開咬になる可能性があります。
指しゃぶりと同じく、上顎の歯列狭窄により、上顎前突や開咬の原因となる可能性があります。
口で呼吸するために舌が下に下がり、筋肉のバランスが取れなくなり叢生や上顎前突・開咬になります。
爪を噛む歯にダメージが加わり前突していったり、すきっ歯や下顎は前歯が舌側に傾く原因になります。
顎にストレスが加わり、下顎が後退したり、顎の変形に伴う顔面の変形、不正歯列の原因になります。
舌で歯を押す癖があると、前突・叢生・空隙歯列等の不正歯列を引き起こす可能性があります。
許容時期を過ぎた指しゃぶりや口呼吸などは将来の歯並びや顎や顔貌などに影響を及ぼすことがあります。このような習癖を改善し正常な発育を促すための治療や取り外しの可能なマウスピース型の装置があります。
MFT | 口腔筋機能療法と言う、舌や唇、顎顔面の筋肉を正しく使えるようトレーニングし、悪習癖を改善します |
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ムーシールド | 3歳から使用可能な反対咬合(受け口)の改善のためのマウスピース矯正です |
プレオルソ | 指しゃぶりや口呼吸を抑止し、舌のトレーニングにより悪習癖を改善し、歯並びの正常化に働きかけます |
マイオブレース | 口呼吸や舌の悪習癖を抑制し、顎が本来の大きさ・状態に成長するよう促すためのマウスピース型矯正装置です |
歯並びの大切さをご理解いただいている親御さんにとって、お子様の歯並びは特に気になることだと思います。例えばそれが、ご自身の歯並びと似ていたら「遺伝かな?」と責任を感じてしまう方もおられます。しかし、もしかしたら、その歯並びは遺伝ではなく習癖が原因になっている可能性もあります。逆に、週癖のせいだと思っていた歯並びが骨格の問題であることも考えられます。
当院では、それらを含めてお子様の歯並びを正常に整えるため、小児矯正という一つの治療の中に、小児用トレーニング矯正装置を含んでいます。お子様の歯並びのこと、悩んだらまずは一度ご相談にお越しください。お子様にとって一番良い方法を一緒に考えていきましょう。
種類 | 説明 | 料金 |
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T4K |
マウスピース型の小児用矯正装置です。就寝時と、家にいる時間の中で1時間程度使用します。 | ※小児矯正治療費に含まれます 小児矯正治療標準治療費 440,000円(税込) ※難症例と診断された場合100,000円~300,000円(税込110,000円〜330,000円)円の難加算有 |
プレオルソ |
マウスピース型の小児用矯正装置です。就寝時と、家にいる時間の中で1時間程度使用します。 | ※小児矯正治療費に含まれます 小児矯正治療標準治療費 440,000円(税込) ※難症例と診断された場合100,000円~300,000円(税込110,000円〜330,000円)円の難加算有 |
ムーシルド |
マウスピース型の低年齢児用矯正装置です。お子様の反対咬合の早期治療です。 | 1装置88,000円(税込) |
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
診療情報
休診日:日曜・祝日
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||||||||||||
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休診日
日曜・祝日診療
13時迄
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