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フルマウス治療とは、読んで字のごとくFull-Mouth(お口全体)を治療するものです。
咬合再構成とも呼ばれる治療で、全体的に虫歯が多い方・形の崩れた被せ物、詰め物がお口全体に装着されている方・歯がボロボロになってしまい物を噛めるところが少なくなってしまった方・歯並びがガタガタな方など、歯1本だけの治療ではなく上下左右で治療の介入が必要な方全般に行う治療のことを指します。
やみくもに治療をした結果、うまく噛めないようになってしまったという状態では困りますので、事前にしっかりと治療の計画を立て、そのうえで患者様とのカウンセリングを重ねて、合意のもと治療を開始していきます。
治療の手順は患者様ごとに違っており、虫歯・歯周病・咬合変化の重篤度によって異なりますので、必然的にオーダーメイドの治療となります。
多数歯欠損、ほとんどの歯を失われた方にとっての全顎的な治療は、保険診療の場合入れ歯治療が基本となります。しかし、自由診療を選択肢にいれることで、保険の入れ歯よりも精密な義歯を作ったり、インプラントを使った治療が可能となります。
見た目や食事の楽しみなど、生活の質を落とさないためには、インプラントを使った治療のほうが機能的な回復は見込めます。しかし、そのためにはコストがかかってしまいますので、諦めて入れ歯を選ぶ方もおられます。
しかし、咀嚼能力の低下は認知症に繋がりやすいとも言われるように、しっかり噛めるようにすることで、見た目や食事以外に、健康寿命にもつながります。最近の研究では、残存歯が少ないと認知症の発症リスクが高いこと(※1)もわかってきていますので、しっかり噛める治療をご検討されるのであれば、じっくりカウンセリングで相談して治療法をご選択下さい。
実際には全ての欠損歯をインプラントにするわけではありませんが、インプラントにより失った歯の冠を全て支えます。見た目や使用感が天然の歯に最も近い治療法になります。
義歯床を粘膜と密着させ、上部構造(歯の部分)を安定させる入れ歯です。粘膜と義歯床で歯冠部を支えます。取り外しての清掃が必要で、見た目にも違和感が生じます。
4〜6本のインプラントを埋入し、その上に歯肉部付きの全ての歯冠を並べる方法です。毎日の取り外しの必要もなく、見た目にはわかりにくい仕上がりとなります。
残存歯数のカテゴリーごとの認知症発症の多変量調整ハザード比は,歯の数が少ないほど認知症発症リスクが高いという独立した有意な関連がみとめられた
フルマウス治療においてもっとも重要なことは、「精密検査」と「カウンセリング」の2点です。フルマウス治療は残存歯の数や顎の骨の状態、疾患による影響や患者様の希望など、それぞれを考慮したオーダーメイドの治療です。しっかり検査して、どのような治療を希望されるかをお伺いし、それをしっかり説明して同意の上治療を進めることが治療成功への条件となると考えています。
患者様の口腔内の条件によってはデジタル精密検査も併用し、患者様に最終的なお口の中を想像していただきやすく努めます。また、カウンセリングにおいては患者様の現状の口腔内の確認・問題点の抽出・原因の模索・改善方法・お求めになられる治療のゴールの確認など、詳しくお話したうえで治療方針を決定させていただきます。
また、綿密な治療計画の作成のためにワックスアップ模型やセットアップ模型という模型を使ったシミュレーションも行うことで、歯の動きや歯の形、噛み合わせのポジションなど治療を行う前に確認することもあります。
フルマウス治療は、これらの検査や計画を進行しながら、虫歯治療・歯周病治療・咬合治療を同時進行で進めて行く治療です。何度もカウンセリングを重ねることで、最終的に患者様にご満足頂き、且つキレイで歯が長持ちするように口腔内をコーディネートしていくため、複雑な治療になりますが当院ではこの治療を当院のみで完結させることができます。しっかり治療したいと言うご要望がございましたら、まずはお気軽にご相談下さい。
Before
After
治療の内容 | インプラント1歯、セラミッククラウン6歯、セラミックインレー8歯、パーフェクトホワイトニングによる全顎的な治療 |
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期間・回数 | 2年間・51回(カウンセリング・検査含む) |
費用 | 自由診療:スタンダードインプラント×1歯+セラミッククラウン×6歯+セラミックインレー×8歯+パーフェクトホワイトニング 総額 1,741,500円(税込) |
リスク・副作用 |
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アップル歯科には、一日何通ものメール相談が寄せられます。その中の多い相談の一つに「歯がボロボで治療したいけど、見せるのが恥ずかしい」というご相談があります。
理由としては「1本のむし歯を放置していたら、気がつけばたくさんの歯が穴だらけになっていた」「歯周病で1本抜けたあと、またたくまに多くの歯を失った」「歯医者が怖くて治療ができず、気がつけばボロボに…」など、治療を先延ばしにした結果、歯がボロボロになってしまったということです。
そのような患者差様の多くは「歯科医でも見せるのが恥ずかしい」「口の中を見られるのは裸を見せるより恥ずかしい」と仰られるほど、大きなコンプレックスになっておられるようです。それでもご相談をされるということは、「治す意思があるから」であり、当院では、そんな患者様に対し、まずは今より良い状態にし、できれば可能な限り良い状態に治療することが当院、あるいは歯科医師としての務めであると考えています。どんな状態でも、笑ったり、放置していたことを怒ったりすることはありません。恥ずかしがる必要はございませんので、まずはお気軽にご相談下さい。一緒に治療を開始しましょう。
歯がボロボロになる方の理由はそれぞれですが、多くは以下のような方です。
理由は様々ですが、共通点として一つあげられるのが「ボロボロになるまで歯医者に行かなかった(行けなかった)」といことです。歯の治療は早期発見・早期治療が原則ですが、ボロボロになったとしても、気づいた瞬間から早く受診するに超したことはありません。「そろそろ歯医者に行くべきかな」と考えたら、まずは相談のつもりでお越しください。
歯がボロボロになるのは、上で説明した特徴を持つ方がほとんどですが、これらにはそれぞれ原因となる疾患があります。
歯周病 | 歯が抜ける最大の原因です(※1)。歯周病は静かなる病気と言われ、気づかないまま進行し、気がついた頃には歯がグラグラになっていたという場合も多い病気です。 |
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むし歯 | 抜歯原因として2番目にくる疾患です(※1)。むし歯は進行する感染症で、感染した歯はどんどんむし歯が進行し、口腔内に棲息するむし歯菌は他の歯をむし歯にする原因となります。 |
不正咬合 | 咬み合わせの不良はそれ自体が原因となることはありませんが、それが原因で1本の歯にヒビが入り、そこからむし歯に感染したり、ダメージを受けた歯ぐきから歯周病が感染し、歯ぐきや歯槽骨に問題が生じることがあります。 |
抜歯の主原因別の割合で最も多かったのは歯周病(37.1%)、次いでう蝕(29.2%)、破折 (17.8%)、その他(7.6%)、埋伏歯(5.0%)、矯正(1.9%)の順となった。
歯がボロボロになってしまった場合、まずはそれぞれの疾患に対する治療を行い、その後欠損部分や被せものの治療を行っていきます。
ボロボロになってしまった歯の治療計画を考える上で、当院が大切にしているのが「咬み合わせ」です。
歯は、隣り合う歯と支え合いながら歯列を保ち、上下の歯と噛み合うことで機能します。そのため、左右の歯とのバランス、上下の歯との咬み合わせがきちんとしていなければ、せっかく治療をしても、今度は咬み合わせが原因で歯が悪くなってしまいます。
アップル歯科では、1口腔1単位とく考え方を原則とし、歯1本を見るのではなくお口全体を考えた治療を検討し、1歯対2歯咬合という、1本の歯に対し2本の歯で支える咬み合わせをゴールとした治療計画を立案していきます。
歯がボロボロになってしまった方にとって、「再治療」はできる限り避けたいことだと思います。この機会に一度全て治療してしまおうとご決断されたのであれば、出来得る限りの治療を施し、悪くなりにくい口腔内を作っていきましょう。
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
診療情報
休診日:日曜・祝日
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