「歯列矯正をしたことで口元が若々しくなった!」という方もいれば、残念ながら反対に「老け顔になってしまった。失敗した・・」と後悔されている方も少なからずおられるようです。
中でも「ほうれい線が目立つようになった」という方が多いようです。
ほうれい線は別名、鼻唇溝(びしんこう)と言われる線で、表情筋の衰え等が原因となり、頬がたるみ、どんどん目立つようになってしまいます。表情筋は使わなければどんどん衰えてしまいますが、歯列矯正の治療によってほうれい線が濃くなることは考えにくいです。しかし、歯列矯正中の違和感や見た目を気にしてあまり笑わないようにすることで表情筋を使う機会が減り、筋力が落ちてほうれい線が目立ってしまうことはあります。
また、例えば肥満の方が大幅なダイエットをすると、これまで張っていた皮膚がたるんで余ってしまうのと同じく、矯正治療でも前に出でいたものが引っ込むと、皮膚は余ってしまい、それがほうれい線に影響することは考えられます。つまり出っ歯や口ゴボが減っこむことで、張っていた皮膚があまり、ほうれい線が濃く見えることは考えられるということです。
歯列矯正の装置が原因で老け顔に見えてしまう可能性がある要因はいくつか考えられます。
顔が老けて見える要素は「シワ」や「たるみ」です。いずれも、表情筋や顔の筋力が落ちるが原因で、濃くなったりたるんでしまいます。特に成人になり、心が成熟すると笑ったり、泣いたりすることが減って、無表情になると表情筋が衰えやすくなる傾向にあります。
また、矯正治療中は、ワイヤーによる歯が引っ張られる感覚が少なからずあるため、表情が出しにくくなる可能性があります。また、「装置を見られたくない」という思いから、笑顔を控えたり、口をあまり開けないようにするため、筋力が衰える場合もあります。
つまり、矯正治療中の表情・気持ちの変化が、矯正治療後の顔貌の変化につながることは考えられます。
歯列矯正に限りませんが、歯科治療で老け顔になる要因の一つに「抜歯」があります。
入れ歯を外したお年寄りを想像してみてください。元がしわしわでくちゃっとなっていませんか?これは歯がなくなったことで、唇や鼻の下の軟組織を支えるものがなくなり、内側に沈んでしまっているためです。
歯列矯正の場合、歯が列ぶ場所がなければ最大4歯(上顎2歯・下顎2歯※親知らず除く)まで抜歯することがあります。これは入れ歯のお年寄りまで極端ではないですが、同じことが少なからず口の中で起きることになります。そのため、若干ですが、歯がなくなった分口元が奥まって見えたり、鼻の下が長くなったように見えることがあります。
ですから、抜歯矯正を行う際は歯科医師の技術力が問われます。通常歯科医師は抜歯矯正を行う際、Eライン(鼻先と顎先を結んだ線)の角度や歯の角度を計算して治療計画を立てます。咬み合わせしっかり整えながら、口元が出すぎず引っ込み過ぎず、理想的なEラインを整える治療計画が、見た目を良くする歯列矯正のポイントになります。
残念ながら、歯列矯正をして「失敗した」と感じる人は、多くはありませんがおられるようです。
では「失敗した」と思うポイントはというと、「老け顔になった」「ブサイクになった」という見た目の問題と、「噛みづらくなった」「顎が痛くなった」という機能的な問題です。
歯科医師側からすると、咬み合わせの辻褄をあわせるために見た目に問題が生じたり、見た目のみを改善したことで、咬み合わせがおかしくなってしまうということがあるのかもしれません。
しかし、通常であれば治療前にしっかり治療計画を相談し、治療中も経過を観察しているわけですから、もし何らかの問題が起こり始めた場合でも、軌道修正が可能なはずです。それでも終わってみてはじめて「失敗した」と気づくということは、治療前や治療中の歯科医師と患者様のコミュニケーションの量が足りていないことが考えられます。
前述したように、歯列矯正によって歯並びが改善することで、若々しく見えるようになった方はおられます。
なぜ歯列矯正でそのようなことが起こるのか、まず考えられる要因としては、Eラインが整ったからではないかと思われます。
Eラインとは、鼻と顎の先端を結ぶラインのことを言いますが、Eラインが整っていることで、横顔が美しく見えると言われています。
ただし、歯列矯正を行うことで、必ずしもEラインが得られるとは限りません。
骨格や歯並びによっては、あなたの理想通り実現できない場合もあれば、それが正しくない場合もあります。
歯並び矯正で見た目を改善するためには、あなたの希望やご要望をしっかり歯科医師に伝え、コミュニケーションを重ねることがとても重要になります。
歯列矯正とは、歯並びを改善することによって、見た目だけでなく、咬み合わせを改善し、歯を健康に保つことを目的とした治療です。
そのため、多くの歯科医院は歯列矯正において、小顔効果、老け顔の改善などといった美容効果を明言していません。
ただし、間接的に小顔効果が得られた、フェイスラインが以前よりもすっきりしたと感じている方は実際におられますし、口元を清潔に保つことで周囲に良い印象を持たれることはあっても、悪い印象を与えることはないでしょう。
現在、歯列矯正を検討されている方は、「失敗した・老け顔になってしまった」と後悔することのないよう、信頼できる歯科医師と矯正治療に臨みましょう。
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