初めて行く歯医者さん、費用が気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は歯医者の費用というのは、保険診療で受診する限り、どの歯科医院で治療を受けても大きく変わることはありません。というのも、保険診療というのは治療の選択肢が限られていて、主訴に応じて必要な検査・処置を行い、その内容に応じて保険点数が割り当てられ、その保険点数1点につき10円が診療報酬、すなわち治療費となります。
そしてその全額から、保険の負担分を引いた額が、患者様が支払う費用、すなわち初診時の費用となります。
もちろん、行う検査や処置によって費用は若干異なりますが、保険医は「初診でこういう主訴にはこの検査と処置をしましょう」というようなガイドラインのようなものがありますので、歯医者が違っても費用が大きく変わることはありません。
例えばアップル歯科の場合、初診の費用で最も多いボリュームゾーンは3,000円〜4,000円です。初診で4,000円を超えることは多くはありません。下記は主訴が「歯茎の痛み」で来た患者様の一例ですが、多くの場合、似たようなレセプトになります。
療法・処置 | 点数 | 費用 |
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初診料 | 264点 | 2,640円 |
歯科外来診療環境体制加算 | 23点 | 230円 |
パノラマレントゲン | 402点 | 4,020円 |
歯周基本検査(20歯以上) | 200点 | 2,000円 |
歯科疾患管理料 | 80点 | 800円 |
歯周病患者画像活用指導料 | 50点 | 500円 |
合計 | 1,019点 | 10,190円(3割負担で3,057円) |
初診料 | 初めて診察を受ける際に請求される診察料 |
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歯科外来診療環境体制加算 | 偶発症や緊急時の対応・感染症など、歯科外来診療の環境の整備されていると認められた歯科医院での特別加算 |
パノラマレントゲン | 1枚の写真に上下の歯列と歯周組織、上顎・下顎などの全体を撮影したものを1枚にしたレントゲン |
歯周基本検査(20歯以上) | 歯周組織の状態がそれほど悪くない場合に、スクリーニング目的で実施する簡単な歯周病の検査 |
歯科疾患管理料 | 継続的な治療が必要とする歯科疾患に対し、お口全体の管理と治療した部位の再発や悪化を予防するための管理料 |
歯周病患者画像活用指導料 | 歯周病検査を行うにあたって継続的な管理を行うために必要な口腔内写真 |
初診の費用は、歯医者ごとに変わることはありませんが、主訴(主に治療して欲しい症状)や歯の数によって多少異なります。
また、初診当日に治療を進めた場合、その費用によっても異なることがあります。親知らずの抜歯などで、CTなどの検査料が含まれればその費用が必要になることもあります。更に健康保険の負担割合によっても異なります。
そのため同じ症状や主訴であっても、「歯医者の初診料は〇〇円」と、明確にお伝えすることができません。
ですから、目安としては3,000円〜4,000円で考えて、何か検査や処置などがあったときのことを考えると5,000円程度持っていくのが良いのではないかと考えられます。
「急に歯が痛くなったけど手元に保険証がない」「転職の合間の期間で保険証がない」など、万が一そのとき保険証がなくても、歯医者の治療は受けられます。
ただし、通常の保険診療と同じ治療を受ける場合、10割負担・つまり保険が適用されない治療費が請求されます。
上記当院の例を見ていただくと、初診時の治療費は1万円程度になります。保険証はあるけど持参できなかった場合、2回目以降にお持ちいただくことで、差額を返金できる場合もあります。
もし、保険証がなくても、マイナンバーカードの健康保険証利用の申込みを済ませていれば、マイナンバーカードによって保険診療を受けることはできます(2023年現在マイナンバー保険証対応の歯科は100%ではないので確認が必要です)。
ただし、自由診療のメニューから治療を選ぶ場合はその限りではありません。しかし、ほとんどの場合において自由診療の治療費は、保険診療の10割負担より費用が高くなることが多くあります。
そもそも保険診療を受けずに、自由診療の治療のみを希望される場合は、保険診療とは別の初診料を設けていることが多いです。
例えばホワイトニングが主訴の場合、歯のホワイトニングは審美的な施術のため、健康保険の適用がありません。そのため、ルール上ホワイトニングをするための歯面清掃や歯の型取りも保険で行うことはできません。
また、自由診療の歯のクリーニングであるPMTCを初診で希望される場合も然りです。
例えば当院の場合、ホームホワイトニングなら、初診料と歯面清掃や型取りがセットになった「初診パック」というものと、一度歯の治療を終えられ、歯面清掃や型取りのいらない患者様向けの通常費用の2段階の治療費を設定しています。
また、自由診療のPMTCの場合、自費初診料として3,000円、加えてPMTCが30分5,000円で、初診でのPMTCは8,000円(税込8,800円)となります。
自由診療の治療を受ける場合、費用に消費税が課せられますので注意が必要です。
歯の疾患やお悩みで歯医者にかかる場合、審美治療などを除けばほとんどの場合で初診は保険診療を受診することが可能です。
例えば、保険のきかないインプラント治療においても、初診は歯の欠損の治療として、検査や診断が受けられます(無料インプラント相談は除く)。その後、検査の結果に基づき、インプラント・入れ歯・ブリッジなどの欠損補綴(歯が抜けたあとの治療法)の説明があり、患者様が自由診療を選ばれた時点で、自由診療へと切り替えられます。
また、歯が抜けたところはインプラント、虫歯ができた歯を保険と、別々で治療することも可能です。
ただし、1本の歯に対し、自由診療の歯の根の治療をした上に保険の被せ物をするなど、保険診療と自由診療を併用することは、保険のルール上許されていません。
歯医者での支払い方法は、歯科医院ごとに異なります。現金のみのところもあれば、現金の他クレジットカードが使える歯科医院、電子マネーが使える医院など、飲食店や小売店と同じく、その医院で決済可能な方法でお支払い頂くことになります。
そのため、持っていくお金や電子マネーをチャージする前に、自身が希望する決済方法が使えるかどうか、調べておいた方が良いでしょう。
当院の場合は保険でも自由診療でも、現金の他、各種クレジットカード・電子マネー・QR決済など、様々な決済方法に対応していますが、それでも万が一対応していない決済方法があってはいけませんので、ご心配な場合はこちらからご確認ください。
ご利用可能なお支払い方法通常クレジットカードはそのカード会社の規約上、「自由診療のみ」「◯万円以上の支払いのみ」という制限は設けられないことがほとんどだとは思います。
しかし中には「自由診療のみ」「◯万円以上の支払いのみ」しかクレジットカードの使用が認められない歯医者もあるようですので、保険診療を希望される場合はクレジットカードの使用が可能かどうか、確認しておいたほうが無難です。
ただし、クレジットカードは使えても、全ての種類のカードが使えるとは限りません。VISAとマスターのみや、AMEXやダイナースに対応していないなど、その歯科医院が提携しているカード会社や金融機関によって使えるカードは異なります。
因みに、2019に行われた厚労省の調査では、医療機関で最も使用されているのはVISA、ついでJCBが多かったそうです。
※1)92P 「Visa(ビザ)」が 93.8%で最も高く、次いで「JCB(ジェーシービー)」が 91.6%と続いている。
歯医者の治療費の中には、デンタルローンという歯の治療費のお支払いに特化したローンを組める場合があります。
デンタルローンは、銀行や金融機関が高額な歯科治療向けに用意したローンで、ご利用には審査が必要となり、返済時は利息が付きます。
デンタルローンは審査時に治療の見積書が必要となります。しかし、保険診療は「行った処置に対しての算定」となるため、正しいお見積りというものを作ることができません。また、治療当日に支払いが必要な保険診療において、審査の上入金となるデンタルローンは、システム的に利用することができません。
したがって、デンタルローンをご利用いただけるのは、自由診療の治療のみということになります。
虫歯の治療費は、その大きさや虫歯の場所、虫歯の進行状況などによって異なります。また、保険か自由診療かによっても、大きくことなります。
自由診療の治療の場合は、医院によって費用が異なります。詰め物の場合で4万円〜8万円、被せ物の場合で8万円〜15万円など、医院によってかなり開きがあります。
当院の場合、審美的な樹脂(初期虫歯)なら33,000円、セラミックの詰め物(象牙質の虫歯)で55,000円、セラミックの被せ物(神経まで達した虫歯)なら110,000円〜となります(全て税込)。
歯周病の場合は、歯周基本治療というのが主な治療法となります。歯周基本治療とは歯に付着した歯垢や歯石を徹底的に取り除く治療で、細菌が棲息する住処を取り除く治療です。歯垢や歯石の取り除き方は、スケーラーという特殊な道具を使って、歯面に付いた歯石を取ったり、程度によっては歯肉縁下(歯茎の中)に付着した歯石を取り除くこともあります。これにより、菌の数を減らし、歯肉の炎症を食い止め、症状が治まるのを待ちます。
また、歯周基本治療では取り切れない歯石がある場合は、歯周外科治療という、歯肉を開いて直接歯根にアプローチをする治療が必要になる場合もあります。
歯の治療は、症状や状態だけではなく、患者さんの選択によって費用が大きくことなります。例えば、1本の虫歯の治療でも、保険なら総額1万円ですむ治療が、自由診療ではその10倍程度の費用がかかることもあります。
しかし、それでも自由診療を選ばれる方が多いのは、それだけ自由診療にメリットがあったり、保険治療にすることによるデメリットがあるためです。
とはいえ、必ずしも誰もが自由診療にした方が良いというものではありません。治療の選択をするのは患者様自身です。
あなたにとって、どんな治療の選択肢があり、どんな治療が良いのかは、歯医者さんと相談して決めてください。
初診の目安は3,000円〜4,000円です。一度お越しになって、歯科医師の説明を聞いてから検討してください。
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
診療情報
休診日:日曜・祝日
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||||||||||||
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