食事中や歯磨きのとき、ふとした拍子に歯がキーンとしみて困っていませんか?
一口に「歯がしみる」といっても、その原因はひとつではありません。虫歯・歯周病・知覚過敏・歯ぎしりなど、原因によって必要な治療もまったく変わります。間違ったセルフケアを続けてしまうと、症状がかえって悪化するケースもあるため、まず原因を知ることが重要です。
こんな症状でお困りではありませんか?
歯は外側から「エナメル質」→「象牙質」→「歯髄(神経)」という3層構造になっています。健康な状態であれば、最も外側のエナメル質が外からの刺激をしっかりガードしているため、冷たいものや熱いものを飲食しても痛みを感じることはありません。
しかし、虫歯の進行・歯周病・強い歯磨きなど何らかの原因でエナメル質が失われると、その内側にある「象牙質」がむき出しになります。象牙質には「象牙細管」と呼ばれる微細な管が多数走っており、この管を通じて外からの刺激が神経まで伝わり、鋭いしみる感覚として現れます。
この状態を「象牙質知覚過敏症」といいますが、見た目は変わらないため、虫歯との区別が難しいケースも少なくありません。「なんかしみるな」と感じたら、早めに原因を特定することが大切です。
「歯がしみる」は知覚過敏だけが原因ではありません。虫歯・歯周病・知覚過敏は症状が似ているため混同されがちですが、それぞれ対処法がまったく異なります。まずは下の表で、ご自身の症状と照らし合わせてみてください。
| 症状の特徴 | 虫歯 | 歯周病 | 知覚過敏 |
|---|---|---|---|
| 冷たいものでしみる | ◎ | ○ | ◎ |
| 痛みが10秒以上続く | ◎ | ○ | △(一瞬で治まる) |
| 甘いものでもしみる | ◎ | △ | △ |
◎…可能性高い ○…可能性あり △…まれにあり —…ほぼなし
※この表はあくまで目安です。同じ「しみる」でも複数の原因が重なっているケースもあり、見た目だけで断言することはできません。気になる症状がある場合は、早めに歯科医師に診てもらいましょう。
虫歯と知覚過敏を見分けるカギは「痛みの持続時間」。刺激がなくなってもしばらく痛みが残る場合は虫歯、すっとおさまるなら知覚過敏の可能性があります。
原因1
むし歯菌が産生する酸がエナメル質を少しずつ溶かし、やがて象牙質まで達すると「しみる」症状が現れます。知覚過敏との大きな違いは痛みの長さで、虫歯の場合は刺激が終わった後もズキズキとした痛みが残りやすいのが特徴です。
進行すると神経にまで感染が広がり、何もしていなくても痛む「自発痛」に変わります。早い段階で対処するほど治療の負担が小さくて済みます。
原因2
歯周病が進行すると、歯を支えている顎の骨が徐々に吸収され、それに伴って歯ぐきが下がっていきます。すると本来は骨の中に埋まっているはずの「歯根」が表面に出てきてしまいます。
歯根の表面はエナメル質で守られていないため、ちょっとした温度変化や歯ブラシの摩擦でもしみやすく、痛みが出やすい状態になります。歯周病は自覚症状が少ないまま進行することが多く、「しみる」という感覚が初めてのサインになることもあります。
原因3
「しっかり磨こう」という意識から、毎日ゴシゴシと力を入れて磨いている方は要注意です。エナメル質は硬い組織ですが、長年にわたる過度な摩擦には勝てません。少しずつ削れて薄くなることで、象牙質が表面に近づき、しみやすい歯になってしまいます。
また、研磨剤を多く含む歯磨き粉をたっぷりつけてゴシゴシ磨く習慣は、歯のすり減りをさらに加速させます。特に歯と歯ぐきの境目あたりがくぼんできた場合は、強磨きによるダメージのサインです。
原因4
就寝中の歯ぎしりや、日中の食いしばりは本人が気づきにくいやっかいな習慣です。無意識のうちに歯同士が強く擦れ合うことで、エナメル質が少しずつ削られていきます。エナメル質が削られることよにっ象牙質が露出し、しみる痛みの原因になり得ます。
歯ぎしりの力は噛む力の何倍にもなることがあり、進行すると歯にひびが入ることも。そのひびから外の刺激が象牙質へ直接伝わり、しみる症状が現れます。朝起きると顎や頭が重いと感じる方は、睡眠中に歯ぎしりをしているサインかもしれません。
歯ブラシは鉛筆を持つ程度の軽い力で小刻みに動かすのが基本です。磨く方向を一定にせず、歯と歯ぐきの境目を意識しながら丁寧に当てましょう。歯間ブラシやフロスも組み合わせると、磨き残しを大幅に減らせます。
歯磨き粉には汚れを除去するために研磨剤という成分を含んでいるものがありますが、使い続けると歯をすり減らす原因になりかねません。歯磨き粉の量を減らして使用するか、研磨剤を含まない歯磨き粉に変えてみるというのも知覚過敏の予防につながります。また、知覚過敏用の歯磨き粉もあります。
歯磨きを徹底することだけでは、虫歯や歯周病の元となる汚れを除去することは難しいため、定期的に歯科医師に診せましょう。 また、歯軋り自体を治すことは難しいですが、マウスピースでダメージを緩和する方法があるので、心当たりのある方は歯科医師に相談してみましょう。
治療1
象牙質が露出している部分に専用のコーティング剤やフッ素を塗ることで、刺激が神経へ届きにくくなります。症状が比較的軽い段階であれば、これだけで改善するケースも少なくありません。定期的に繰り返すことで効果が持続しやすくなります。
治療2
歯の根元がえぐれていたり、エナメル質の欠損が大きい場合は、歯科用プラスチック素材を使って患部を塞ぎます。削れた部分をカバーすることで象牙質への直接的な刺激をなくし、しみる症状を根本から断ちます。
治療3
歯ぎしり・食いしばりが原因の場合は、就寝時に装着するマウスピースでエナメル質を守ります。歯ぎしり自体をなくすことは難しいですが、マウスピースが「クッション」となり、歯へのダメージを大幅に減らすことができます。
「しみるけど、まあ大丈夫か」と放置していると、虫歯や歯周病はその間も確実に進行しています。やがて歯の神経が細菌感染を起こすと、コーティングや詰め物では対応できなくなり、神経を取り除く「抜髄(ばつずい)」という処置が必要になることがあります。
神経を失った歯は脆くなりやすく、将来的に抜歯につながるリスクも高まります。「まだ我慢できる」の段階で受診することが、歯を長持ちさせる一番の近道です。
特に次のような症状は、緊急度が高いサインです。早めに受診してください。
「たまにしみるだけだから」と後回しにしているうちに、気づけば痛みが慢性化してしまった、という方は少なくありません。歯がしみるという感覚は、歯が「異変を知らせているサイン」です。
ごく軽度の知覚過敏であれば自然に落ち着くこともありますが、それはあくまで例外。多くのケースでは原因が残ったままであり、放置すれば状況は悪化します。市販のケアを試しても改善しない、繰り返ししみるという場合は、歯科で原因を特定してもらうことが解決への一番の近道です。

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