「冷たいものが歯にしみる」「歯磨きのときにゾクっとする」「風が当たっただけで痛い」。
虫歯じゃないのに、こんな経験はありませんか?もしかしたらそれは、知覚過敏かもしれません。
知覚過敏は多くの方が経験する症状ですが、その原因や対策、そして歯科医院での治療法について、正しく理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。このページでは、知覚過敏のメカニズムから、ご自宅でできるケア、歯科医院での治療まで、患者様が知りたい情報を網羅的に解説します。
歯は、一番外側を覆うエナメル質、その内側にある象牙質、そして歯の中心にある「歯髄(神経)」という層構造になっています。
本来、歯の表面を覆うエナメル質は、外部からの刺激から歯の神経を守る役割をしています。しかし、何らかの原因でこのエナメル質が削れたり、溶けたりすると、その内側にある象牙質が露出してしまいます。
この象牙質には、「象牙細管」と呼ばれる無数の microscopic な(顕微鏡でしか見えないような)細い管が通っています。象牙細管は歯髄(神経)へとつながっているため、象牙質が露出すると、冷たいものや熱いもの、歯ブラシの刺激などが象牙細管を通して直接神経に伝わり、痛みや不快感を引き起こします。これが、「知覚過敏(正式名称:象牙質知覚過敏症)」の正体です。
エナメル質は、歯ぐきより上に見えている歯の部分にしか存在しません。
そのため、歯周病の進行や間違った歯磨き、食いしばりなどによって歯ぐきが下がってしまうと、エナメル質で覆われていない歯の根元の部分(象牙質が露出している部分)が露出し、そこから刺激が伝わり知覚過敏が起こることもあります。
知覚過敏は、さまざまな要因が絡み合って発生します。日常生活の中にも、知覚過敏を引き起こす原因が潜んでいることがあります。
知覚過敏は、さまざまな要因が絡み合って発生します。日常生活の中にも、知覚過敏を引き起こす原因が潜んでいることがあります。
知覚過敏用の歯磨き粉には、主に以下の成分が配合されています。
これらの成分が配合された歯磨き粉を継続的に使用することで、しみる症状の緩和が期待できます。効果を実感するまでには、数日から数週間かかることがありますので、焦らず毎日使い続けることが大切です。
ご自宅でのセルフケアだけでは症状が改善しない場合や、原因がはっきりしない場合は、歯科医院での治療が必要です。
露出してしまった象牙細管の開口部を塞ぐ薬剤(知覚過敏抑制剤)を歯の表面に塗布します。これにより、外部からの刺激が神経に伝わるのをブロックし、しみる症状を抑えることができます。 この処置は効果的ですが、日常生活を送る中で薬剤が徐々に剥がれていくため、定期的な塗り直しが必要になります。
歯の根元部分がくさび状に削れてしまった「くさび状欠損」の場合、その欠損部分を歯科用プラスチック(レジン)で埋めて修復します。これにより、露出した象牙質を覆い、刺激が伝わるのを防ぎます。
くさび状欠損は、歯磨きの力が強すぎたり、歯ぎしりや食いしばりが原因で起こることが多い症状です。
歯周病が原因で歯ぐきが下がっている場合は、まず歯周病の治療を行います。歯周病の進行を抑え、歯ぐきの状態を改善することで、知覚過敏の症状も緩和されることがあります。
歯ぎしりや食いしばりが原因で歯に過度な負担がかかっている場合は、就寝中に装着するマウスピース(ナイトガード)を作成します。これにより、歯や顎への負担を軽減し、歯の摩耗や歯ぐきの退縮を防ぐことができます。
その他、レーザーによる治療を行う歯科医院などもあります。特定の波長のレーザーを歯に照射することで、象牙細管を封鎖したり、神経の興奮を鎮めたりする効果が期待できます。
「虫歯じゃないから大丈夫」と知覚過敏を放置してしまうと、症状が悪化したり、他の口腔トラブルの原因になったりする可能性もあります。成人の方の約8割が知覚過敏を経験するとも言われていますが、適切なケアと治療で症状をコントロールすることは十分に可能です。
もし、歯がしみる症状でお悩みでしたら、悩んでいないで歯科医院に相談してください。歯科医師や歯科衛生士が、あなたの症状に合わせた最適なアドバイスと治療をご提案いたします。
なんば周辺で、知覚過敏でお困りでしたら、お気軽にお越し下さい。
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