歯科ではよく「子供の歯並びが気になる」というご相談をいただきます。その大半は親御様が歯並びで悩んだ経験がある場合が多く、子供にも遺伝してしまったと思われ、相談に来られます。歯並びは顔や身長、声などが親に似るのと同じく遺伝することがわかっています。しかし中には親御さんの歯並びはきれいなのにお子様の歯並びが悪い場合があります。これは隔世遺伝や突然変異のような可能性もありますが、実は2割程度、後天的に歯並びが悪くなる場合もあるのです。この後天的な歯並びの悪化は、日頃の何気ない癖が影響してしまうケースが多く、悪癖を治すことが改善の一歩だといえます。
今回は、歯並びに悪影響を及ぼす可能性がある4つの癖をご紹介します。歯並びとは、見た目の問題だけではなく、将来的に歯を失うリスクにもつながります。
歯並びが悪いことで、食べかすや歯垢がたまりやすくなるため、むし歯や歯周病にかかる可能性があります。
リスク2永久歯の歯並びにも影響する可能性があります。
リスク3口呼吸が常態化すると知能や運動能力の発達を阻害したり、口臭の原因、酸素不足による身体への影響なども考えられます。
その1
指しゃぶりとは別名「吸指癖」とも言われており、読んで字のごとく、指を吸ってしまう癖です。指しゃぶりを続けてしまうことで、上下の前の歯の間に、指が通る隙間ができてしまう可能性があります。
そのため上下の歯が噛み合わなくなってしまう「開咬」や、上の前歯が前に出てきてしまう「上顎前突(でっ歯 )」になる原因となり得ます。
また、上の歯列が狭くなることで、歯並びがデコボコになってしまう「叢生」になる可能性もあります。
その2
頬杖(ほおづえ)とは、机や床などに肘をつき、手で下顎を押さえるため、片側に力が加わってしまうことで顎の形が変わるリスクがあります。
顎が変形したり、歪んだりしてしまうと歯並びにも影響します。また、成長期のお子様はあごの骨が柔らかく、変形しやすいです。
特に、スマホや読書などをしている最中は、寝転びながら頬杖をつくお子様も多いので注意が必要です。
その3
口呼吸(こうこきゅう)する時間が長いと、唾液が蒸発しやすくなり、お口の中が乾燥してしまいます。
唾液は、口内の粘膜を覆って細菌の繁殖を防ぐ役割があり、唾液が減ってしまうことで細菌が繁殖し、むし歯や歯周病になりやすくなるリスクがあります。
また、口呼吸の人は、日常的に口が開いてしまっている「ぽかん口」になることが多いです。
そもそも歯並びは、舌が正しい位置にあり、唇や顎から圧力がかかっている状態が望ましいのですが、ぽかん口は舌の位置がダラ〜っと下がりやすく、下の前歯にもたれかかってしまいます。
そのため、下の前歯を押している状態となり、歯並びに悪影響を及ぼしてしまいます(※1)。
※1)成長発育期の小児の歯列・咬合は口腔機能や耳鼻咽喉科疾患などの機能的な環境要因、特に口呼吸と密接に関連していることが示唆され、耳鼻咽喉科との連携が小児の咬合育成を進める上で重要であることが確認された。
その4
「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」とは、嚥下時(飲み込むとき)や安静時(お口を動かしていない時)に、上下の前歯の間に舌を押し出してしまっている癖のことを指します。
舌で歯を押し出してしまっているため、当然歯並びにも影響しやすく、「上顎前突(でっ歯)」や「交叉咬合」、「開口」といった不正咬合の原因になります。
歯並びを悪くしないためにも、お子様が小さいときから、原因となりうる癖を直させることが大事です。
もしもすでにお子様の歯並びが気になるのであれば、ご自身で判断せず、まずは歯科に相談しましょう。
当院では治療に入る前に必ずカウンセリングを行いますので、その際に気になる癖などがあればお話ください。
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