もし差し歯が取れてしまっても慌てずに対処しましょう。
中には、ご自身で差し歯を元の場所に入れたり、接着剤を使用してくっつけようとする方がおられますが、取れた歯が使えなくなってしまったり、治療した歯の根に悪影響を及ぼすこともあります。ご自身で何とかしようとするのではなく、少しでも良い状態を保って歯科医に診せるかが重要なポイントとなります。
また、差し歯が取れた状態のまま時間が経ってしまうと、被せ物を失った歯の根が虫歯になってしまいますので早めの受診が必要です。
差し歯が取れてしまっても、その差し歯にも差し歯を支える歯にも問題がなかった場合、再接着が可能です。
そのため、取れた差し歯は清潔に保管していただく必要があります。また、保管時に箱の中で破損する恐れもありますので、布などを緩衝材代わりにしたり、ラップで固定するなどして保管しておきましょう。
再接着が可能であれば、治療の期間や費用も抑えることができます。ただし、差し歯が取れたということは、何らかの「取れた原因」があるはずです。歯の接着はそれほど脆いものではありませんので、簡単に取れるものではないため、歯や差し歯に何らかの変化があったことも考えられます。その場合は、再度治療や型取りが必要となります。
取れた差し歯に破損や問題があったり、差し歯を被せていた歯の根が虫歯になっている・歯周病で歯茎が下がり差し歯が合わなくなっている場合などは再治療が必要です。
差し歯の破損の場合は多少の形成と型取りで済むことがありますが、歯の根が虫歯になっている場合は、最初の根の治療よりも複雑な処置となるため、期間や回数も必然的に増えてしまいます。程度にもよりますが、5〜10回程度の通院は覚悟していただく必要があります。
歯の根の治療は何度も繰り返して行えるものではありません。いずれ差し歯を被せられる歯質がなくなったり、残った歯質が薄くなって破折(歯の根が折れる・ヒビが入る)こともあります。再治療を繰り返さないためにも、定期的なメインテナンスや再発リスクの低い被せ物を選ぶなど、対策を考えましょう。
差し歯を再作成する場合、歯科医院や差し歯の種類にもよりますが、通常型取りからセットまで1〜3週間程度かかります。
その間多くの場合、歯の根にバイキンが入らないよう、仮歯で蓋をします。もちろん前歯の場合は最低限の審美回復も考えて行なわれます。
食事はできますが、できるだけ仮歯に負担をかけないよう注意してください。仮歯は最終的な被せ物と違って強度も弱く、接着も強力なものではありませんので、無理に力をかけると取れてしまいます。
差し歯は、歯の根っこに土台を立て、その上に被せ物を取り付けたものです。そのため、土台を支える歯の根が虫歯になってしまったり、割れてしまった場合は差し歯が取れる可能性があります。
また、何度歯科で付け直してもすぐ取れるという場合は、「破折」という歯の根っこが割れてしまっている場合があり、残念ながら抜歯となる可能性が高いです。
差し歯は時間の経過とともに必ず劣化してしまいます。保険適用に比べ自由診療のセラミックやゴールドの方が比較的その寿命は長いとされていますが、咬み合わせが悪かったりメインテナンスをしっかりしていなければどんな良い歯を入れていても取れることがあります。
特に樹脂を使ったもの(CAD&CAM冠や前装冠)は破損しやすく、銀歯(パラジウム合金やアマルガム合金)は接着が取れやすかったり、たわみがないため隙間ができやすいと言われています。
就寝中の無意識で行ってしまう歯ぎしりは、自身の体重以上の負荷を歯に与えてしまうこともあるともいわれており、被せ物を支えている芯を破損させる可能性があります。
また、近年ではTCH(覚醒時ブラキシズム)という起きている間の歯ぎしりも問題があることがわかってきており、これらのダメージが蓄積することで被せ物が破損・変形し、脱理してしまうことがあります。
上下の顎の咬み合わせが良くないことで、噛んだ際のダメージをうまく分散できず、差し歯に過剰な負荷をかけてしまうこともあります。
歯周病が進行すると、歯茎が交代し、これまで歯茎の中に埋まっていた歯質が露出します。そうなると被せ物と歯の間に段差ができていまい、プラークが溜まりやすい状態なります。
そのプラークが原因で歯周病や虫歯の進行が加速し、歯の根が虫歯になったり、噛み合う歯の接触する力の変化により被せ物がダメージを受け、破損・脱理することもあります。
差し歯が取れた場合、再接着にしても再治療になるとしても、元々差し歯を作った歯医者意外でも診てもらうことができます。
差し歯を取り付けた歯科でなくても、再治療は可能です。なかなかかかりつけ医に行く時間がない場合は、早めに行ける歯医者で診てもらいましょう。差し歯がとれたまま時間が経ってしまうと、虫歯が進行してしまったり、歯並びにも悪影響を及ぼしてしまうこともあります。
長い間取れたままにしておくと、再接着が可能であったのに難しくなったり、差し歯の土台の歯に問題が起こることもあります。差し歯が取れたら早めに受診しましょう。
差し歯がとれる主な原因は「2次カリエス(虫歯)」「差し歯自体の損傷」です。
差し歯は保険適用ものでも、自由診療のセラミックやゴールドでも、長持ちさせるためには、歯科でのメインテナンスが欠かせません。
定期的に歯科を受診することで、細菌を減らし、虫歯リスクを下げれる上に、差し歯に異変があれば対処できるので、トラブルを未然に防げる可能性が高まります。
何より、健康なまま残っている歯を守る上でも、予防歯科は大きな役割を果たします。差し歯を長持ちさせ、天然歯を守るためにも、定期的に歯科検診を受診しましょう。
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