マスクを着けて過ごす時間が増えた今、自分の口臭に敏感になる方も多いのではないでしょうか?口臭の原因の多くはお口の中にあることが多く、歯医者で診てもらうことで解決する問題も少なくありません。
しかしながら、口臭の原因が口の中にあると分かっていても、実際に歯科医院に来院する患者様は1割未満というデータ(※1)もあるように、気になってはいるものの中々改善に踏み出せないという人もたくさんいらっしゃいます。
においの原因がお口の中にあるなら、口臭は歯医者での治療で改善できる場合があります。人に会う機会が増える前に一度、口臭についての正しい知識を身につけて、症状に合わせて対処法を考えてみてみましょう。
※1)口の臭いが気になった時、「歯科医院を受診した方がよい」認知率17.0%。実際「歯科医院に行く」(9.4%)のは1割未満。
口臭とひとくくりに言っても、多くがお口の中に原因があるものの色々な要因が重なって発生するものがあります。口臭の種類を知って、自分はどれにあたるのか把握しておきましょう!
人が普段行う日常生活で発生してしまう口臭のことです。眠りから起きた時に発生する「起床時口臭」や、お腹が空くと発生する「飢餓時口臭(きがじこうしゅう)」などがあり、緊張感がある時に発生する「緊張時口臭」は特に強く口臭が現れます。また、女性の場合はホルモンバランスの不調の前後で口臭を感じることがあります。
朝起きてすぐや空腹の時は一般的に唾液の分泌量が少なくなるため、細菌が増殖しやすくなります。その結果、口臭の原因菌と言われるVSC(発性硫黄化合物)がお口の中にたくさん発生して臭いを発するようになります。
この生理的口臭は普段の歯磨きはもちろんのこと、歯医者でのクリーニングや水分の積極的な補給で減らすことができます。また、生活習慣の改善でも口臭を緩和が見込めます。
なにかしらの病気によって引き起こされる口臭のことです。病気の種類はお口の中が由来になるものと全身疾患の2パターンに分けられます。
お口由来のものは、歯周病、虫歯、歯垢(プラーク)、歯石、舌苔(ぜったい)などがあり、病的口臭のうち90%以上がお口の中が原因と言われています。(のちほど詳しく解説します)
全身疾患では、鼻や喉の病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが口臭の原因にあげられます。特に糖尿病は歯周病と相互関係のある合併症として知られていますので(※2)、全身疾患の改善が口臭の改善につながる可能性は大いにあります。
※2)糖尿病患者では歯周病罹患率は健常者と比較して増加し、さらに血糖コントロールが不良な糖尿病患者では歯周病の発症および進行のリスクが上昇する。
ご想像通り、臭いの強い食品を口にすると口臭としてあらわれます。ニンニクやニラ、タバコ・酒などが代表的ですが、これらを摂取した後は血液を介して全身に成分が行き渡るため、お口の中を洗っても臭いが残る場合があります。
しかしながら、この口臭は一時的である場合がほとんどで、時間が経つと臭いも少なくなっていきます。ですが、すぐには取れにくい臭いでもあるので、直近で人と接する場合はやはり摂取は避けた方がよいでしょう。
ストレスを感じている時にも口臭が強くなると言われています。
ストレスがかかると、リラックスしている時に比べて唾液の分泌量が3割ほど少なくなると言われています。唾液量が減少すると細菌の増殖が促されるため、口臭は強まります。
口臭検査などを実施しても口臭があると確認できないものの、本人だけが強い口臭があると思い込むことような状態を言います。自臭症や自己臭症、自己臭恐怖症と言われたりもします。
生理的口臭などのように人はもともと口臭を持っているため、口臭が全くないという人はいません。心理的口臭を改善するためには、歯医者や口臭検査が可能なクリニックで口臭の有無をチェックしたうえで、自分の息は過度に臭くはないということをご自身で認識していただくことが重要です。
歯周病菌が増殖する際に、歯ぐきの細胞や血液などのタンパク質を分解して、その際に発生するガスが口臭の原因になります。そのため、歯周病患者は慢性的に口臭が出てしまいます。
歯周病初期は痛みもなく自覚することもできないため、気づかないうちに静かに進行していく病気です。病気が進行すると歯ぐきからの出血に膿が混じるようになり、口臭もひどくなります。
歯医者での定期的な検診で歯周病予防をしつつ、口臭も改善が見込めます。(※3)
虫歯が進むと歯の中のタンパク質が腐り、口臭の原因になります。虫歯には独特の臭いがあり、特に神経まで虫歯が到達して神経が腐ってしまうと、強烈な臭いがします。
虫歯がある場合はできるだけ早めに歯医者で治療をしていきましょう。
ストレスや緊張、お薬の服用などによって唾液量が減り口の中が乾くと、口臭の原因となります。
リラックスするなどご自身でできる改善方法もありますが、歯科医院での唾液分泌量検査・お薬の処方などの適切な処置を受けるべきでしょう。
歯の表面に付着する柔らかい汚れのことです。歯ブラシで取り除ける程度の柔らかさですが、取り残すと時間経過で歯石に変わってしまいます。
プラークはそのほとんどが食べかすなどではなく細菌でできており、虫歯や歯周病の原因にもなるため、取り除くことで口臭の改善が見込めます。
プラークと唾液のタンパク質が合わさると、数日で石のように硬い「歯石」になります。歯石はざらざとしていてプラークの付着も促進してしまうので、たくさん歯石が着くとそれに比例して口臭も酷くなっていきます。
歯石は歯周病の進行も促してしまうので、こちらも定期的なスケーリングで歯石除去を行うことをおすすめいたします。
舌に付着する黄色や白色の苔状のかたまりのことです。舌の一部だけにつく人、舌全体に広がってつく人、奥の方にだけ厚くつく人など、舌苔の付着する範囲や量は人によって様々です。また、同じ人でもその時の体調などによって、舌苔が多くつく時と、あまりつかない時があるようです。
こういった舌苔をきれいにすることによって、口臭は軽減していきます。
※3)対象者のうち8名について治療前後の細菌レベルの比較をしたところ、歯周健康状態の改善に伴い、唾液中の歯周病原性細菌の割合が減少する傾向が認められた。
その他にも不具合のある歯の詰め物・被せ物や、口腔ガンが原因で口臭が出る場合もありますが、そのほとんどが歯医者での虫歯治療や歯周病治療・クリーニングで改善することができます。
虫歯治療で虫歯を取り除き、歯周病治療で歯磨きでは届かない歯周ポケットの中に溜まった汚れを専門的な機械で取り除くことで、口腔内の口臭の原因となる物質が減り口臭もなくなっていきます。
口臭を指摘されたことがある方、マスク生活でご自身の口臭が気になり始めた方、一度当院へご相談ください。一緒に口臭の原因を探して改善への一歩を踏み出してみませんか?
アップル歯科公式youtubeチャンネルでも、口臭の改善方法について動画で解説しています。是非ご覧ください。
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