まずpH(ペーハー)とは、酸性、アルカリ性を表す単位です。私達のお口の中は通常、中性の状態で、pH値としては6.8〜7.0ほどですが、飲食物を摂取することにより酸性に傾くとpH値は低くなります。
お口の中が酸性に傾くということは、酸によって歯が溶かされるリスクは上がりますが、お口の唾液が徐々に中性の徐々に中性の状態に戻してくれます。
お口が酸性に傾き、pHが低くなる時間が長くなることで歯の表面が溶けてしまいます。この現象を脱灰と言い、歯の脱灰によって初期むし歯が発生します。
しかし中性環境下では唾液の中のミネラルが脱灰層に浸透し、補充されることにより元の状態に戻ります。このことを再石灰化と呼びます。
お口の中では常に脱灰と再石灰化が繰り返し起こっており、私たちの生活(特に食生活)に大きく左右されます。
お口の中のpH値の変化をグラフで表したものをステファンカーブといいます。
図①のステファンカーブを見て頂くとわかりますが、規則正しい食生活では歯が脱灰されても初期むし歯が十分再石灰化されます。 逆に図②のように、不規則にだらだらと食べたり飲んだりする食生活では、再石灰化が生じる時間が少なくなり、むし歯が発生しやすい状況になってしまいます。
お口の中が唾液の力で酸性から中性に戻るには1時間程度かかるともいわれているので、再石灰化させるための時間を作ることを意識しましょう。 しっかり歯磨きしているのに虫歯ができるのはなぜ?と疑問に思っている方は、間食や甘い飲み物を頻繁に摂取していませんか?だらだら食べをやめるだけで口腔内環境は改善されます。
また、就寝中は唾液の分泌量が低下し再石灰化が起こりにくいので、寝る直前の食事や清涼飲料などをなるべく避け、歯を磨くことが大切です。 お口の健康を守るために、食習慣を見直してみましょう。
下記3つのポイントが重要です。
フッ素が歯に付着することで、歯質が強化され、酸に強い歯になるので、むし歯予防に有効です(※1)。歯磨き粉のフッ素を長くお口の中に留めるために有効な使用方法があります
※1) 18〜31歳の成人集団を対象とし,フッ化物洗凵群,フッ化物配合歯磨剤群および対照群の3群を設定し,齲蝕予防効果に関する介入疫学研究を行った。各群における2年間の齲蝕の増加量を視診型および咬翼法X線診査により評価し,以下の結果を得た。 1.視診型診査より,フッ化物洗凵群は対照群との比較において,新生DMFS−indexで38.2%の予防率が得られ,その差は有意であった。 2.臼歯隣接面におけるX線咬翼法診査より,フッ化物洗口群は新生DeMFS−indexで47.1%の予防率が得られ同様に有意であった。 3.フッ化物配合歯磨剤群は対照群との比較において,新生DMFS−indexで3G.0%,新生DeMFS−indexで13.2%の予防率が得られたが有意でなかった。以hのことより,フッ化物洗口法は小児のみならず成人においても有用であり,成人歯科保健対策としてフッ化物応用を積極的にすすめていく必要があると考察した。
今のお口の中はどんな状態なのかを意識しながら生活をすることでむし歯になりにくい口内環境を目指しましょう。
しかし、それでも完全にむし歯のリスクがなくなるわけではありません。
例えば、正しくない歯磨きのやり方を続けてしまったり、ご本人が思っているよりも酸性の強い食べ物を摂り続けていたりすると、むし歯のリスクは一気に上がります。
中性の状態を意識することはもちろん歯に良いことですが、完全にむし歯を予防できるわけではないので、やはり定期的に歯医者で診てもらうことをおすすめします。
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