歯周病とは歯と歯茎の間に細菌が繁殖することで、歯の周囲が炎症を起こしてしまう炎症性疾患です。歯の周りは歯周組織といわれており、歯槽骨(歯を支えている顎の骨)・歯根膜(歯槽骨と歯根の間に存在する薄い膜)・歯肉(歯ぐき)・歯肉溝(歯周ポケット)で構成されており、歯を支えてくれています。歯周病は歯周組織を破壊する恐ろしい病気です。進行過程としてはまず歯茎の炎症(歯肉炎)から始まり、進行するにつれて歯根膜や歯槽骨を溶かしていきます。歯周病は自覚症状がないまま症状が悪化しがちです。そのため、多くの方が、歯がグラついたり、ブラッシングの際に血が出る・膿が出る、口臭がキツいなどの症状が現れてからようやく違和感に気づきます。歯肉(歯茎)が炎症を起こしている「歯肉炎」、歯茎だけでなく歯槽骨が溶けている「歯周炎」、これらを総称して歯周病と呼びます。
歯周病の直接的な原因は歯にこびりついた歯垢にあります。歯垢は別名「プラーク」とも呼ばれている、細菌の塊です。プラークが口の中で毒素を出すことで歯茎に炎症が起こってしまいます。※1)プラーク1mgの中には約300種類もの細菌が存在しており、その数は1億個ともいわれています。
※1)参考サイト
歯周病になりやすい人の特徴としては、歯磨きを怠っていることはもちろん、喫煙や歯ぎしりが多いことが挙げられます。歯周病は、歯や歯茎にダメージを与えることで悪化します。
歯周病が進行し始めると以下のような症状が現れます。心当たる項目がある方はすぐにご相談下さい。
歯周病でダメージを受けるのは歯や歯茎だけではありません。プラークの中の歯周病菌は、誤嚥(ごえん)によって、気管支から肺に侵入してしまい、誤嚥性肺炎を引き起こすこともあります。また、歯周病は糖尿病の合併症の1つとも言われているほど深い関係にあります。糖尿病にかかると、細菌に対する免疫抵抗力が低下するため、歯周病に感染しやすくなります。逆に、歯周病にかかるとインスリン抵抗性が高まってしまうため、血糖値が上がりやすくなって糖尿病を悪化させてしまう危険性があります。
※1)糖尿病と口腔内疾患の関わりについては50年以上前から研究されてきた.現在では歯周病は糖尿病の合併症のひとつとみなされており相互に関与すると考えられている
歯周病は軽度の状態を「歯肉炎」といい、正しいブラッシングを続けることで改善できる場合が多いですが、重症化して歯槽膿漏(しそうのうろう)を引き起こすと、本来歯を支えている歯槽骨が溶けている状態なので、歯がグラグラになってしまい、抜歯する必要がでてきます。
歯周病を予防するためには、正しい歯磨きを続けてお口の中を綺麗な状態に保つ「プラークコントロール」がとても重要です。歯垢が歯周病の原因になるので、歯石化してしまう前の柔らかい状態のうちに正しいブラッシングで歯垢を徹底的に除去しましょう。
ブラッシングのコツとしては歯ブラシが歯と歯茎の隙間にしっかりと届かせることを意識し、優しくかつ細かくブラシを動かして歯垢を落としましょう。しかし、それでもセルフケアでは落としきれないプラークは必ずと言っていいほど残ってしまい、歯石化してしまいます。これを落とすためにはやはり歯科医院でのメインテナンスが重要です。適切な歯磨きと、定期的な歯科受診で、歯周病からお口の健康を守りましょう。
歯周病はできる限り初期段階で治療することが大事です。軽度の症状であればプラークコントロールや歯石を除去することで進行を止めることができます。しかし、歯周炎が悪化して、歯槽骨が溶けだしはじめてしまうと、溶けた骨は二度と元には戻りません。
歯周病は自覚症状がでにくい病気です。知らず知らずのうちに進行してしまうので、手遅れになってしまう前に治療しましょう。「歯磨きすると歯ぐきから血が出る」「歯ぐきがぶよぶよしている」など、少しでも症状を感じ始めたら、お早めに受診をご検討下さい。歯周病の予防は、アップル歯科で最も大切にしている治療の一つです。
1)顕微鏡検査で口腔内を見ることで、細菌の種類、数、大きさなど、現状を知ることから始めます。
2)歯周ポケットの深さを計ると同時に、歯茎と歯の状況をチェックします。
3)歯と歯茎のクリーニングを行います。歯や歯周ポケットに付着したプラークや歯石を除去することで炎症の原因を取り除きます。
4)健康な歯が維持できるよう、ご自宅でのブラッシング方法をレクチャーいたします。
アップル歯科ではお子様の歯の治療において、まずはじめに「歯医者への恐怖心、苦手意識」を払拭することが第一歩だと考えています。そもそも、お子様に限らず、歯医者とは「歯を削るのが痛い」「歯を削る音が嫌」など、ネガティブなイメージをお持ちの方も多数おられると思います。とくにお子様の場合、一度歯医者に行くことに対して抵抗を感じてしまうと、歯が痛くても我慢してしまうケースもあります。
むし歯は自然に治癒しない歯の病気です。早めに治療しなければ悪化して痛みもどんどん激しくなっていき、歯の神経を腐らせてしまう可能性も出来てきます。 当院では、お子様に前向きな気持ちでご来院いただけるよう、お子様に寄り添ったコミュニケーションを心がけ、お互いの信頼関係を築いてから治療を進めます。
表面麻酔や極細の針などを使用することで、極力痛みを軽減できる治療を心がけます。
お子様に寄り添ったコミュニケーションで不安や恐怖を緩和できるよう努めます。
永久歯のことも視野に入れて、むし歯予防のむし歯になりやすい所や、正しい歯磨きをレクチャーします。
お子様が歯医者を避けるようになる最も大きな理由は「治療の痛み」にあると考えられます。「歯医者の治療は痛い」というイメージを抱かせてしまうことが、歯科医院嫌いにさせてしまうことにつながります。
そういった事態にならないよう、「歯科麻酔」と「コミュニケーション」の2つが重要になります。痛みを伴う治療であったとしても、麻酔が効くことで痛みを感じにくくなります。
また、麻酔針が刺さる痛みを緩和させる表面麻酔もございます。コミュニケーションにおいても、お子様にリラックスしていただけるような声かけを行うことで、治療に対する恐怖が緩和されるよう尽力します。
お子様の治療において、無理矢理の治療はNGです。まずは歯医者に少しずつ慣れてもらうことが大切だと考えています。
はじめから治療を開始するのではなく、治療に慣れていただけるように、まずは治療機器・器具を「見て」「触れて」「例えて」など少しずつ練習します。
椅子に座る、うがいができるなど、ほんのちょっとしたことに対しても褒めることが大切です。小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ治療に向き合ってもらえるよう促します。
どのようなことを始めるのかが、しっかりと伝わることで治療と向き合えるようになるお子様もおられます。
保護者様がモデルとなり、治療風景を観察してもらうことで、模倣してもらう方法です。模倣学習ともいわれ、お子様が保護者様の行動を真似したくなることで、治療ができるようになることを目的としています。
当院はお子様も治療できる歯科医院を目指してはいますが、そもそもむし歯や歯周病にならなければ治療の必要もありません。
つまり、日頃からの正しい歯磨きなどのメンテナンスをし続けて、予防がしっかり出来ていれば、治療をするリスクは下げることができます。また、歯科院で定期的な検診を習慣にすることで、口腔内の異常を早期発見することができます。
むし歯や歯周病は感染症だということをご存知でしょうか。お子様がむし歯や歯周病にかかってしまう理由として、大人の方が使用したフォークやスプーンなど食器を共有してしまったり、愛情表現のキスなどが原因で感染してしまっているケースが多々あります。
そもそも、生まれたての赤ちゃんには、むし歯菌や歯周病菌はおらず、どこからか感染しない限りはむし歯や歯周病になる可能性は低いのです。そのため、大切なお子様の歯を守るためには、大人の方がむし歯予防の意識を高めることが大切だといえます。
人間の永久歯は通常、上が14本、下も14本の合計28本生えております(親知らずを含めると32本)。そもそも咬み合わせとは、上下の顎(あご)の歯を咬んだときに接触することを指し、「咬合(こうごう)」ともいいます(ちなみに、「咬み合わせ」は顎の方を指し、「噛み合わせ」は歯の方を指します)。人間の歯とは、上顎と下顎の歯が咬み合うことで機能しますが、理想的な咬み合わせとしては、上顎の歯1本に対して下顎の歯2本が咬み合った「一歯対二歯咬合」という状態が望ましいです。
28本の歯がバランスが良く、しっかり咬み合っている状態といえます。とはいえ、「一歯対二歯咬合」でなければ問題があるわけではなく、痛みや違和感がなく、日常生活に支障がなければ気にすることはございません。ただし、加齢とともに、ある時急に、痛みを感じることがあります。少しでも違和感を感じたら歯科医院で診断を受けることをおすすめします。症状にあわせた適切な治療を行い、痛みを原因を解決することが大切です。
上顎と下顎のズレ、歯並びが悪いことが理由で、上下の歯の咬み合わせが良くない状態を総称して「不正咬合(ふせいこうごう)」と言います。不正咬合の状態ですと、むし歯や歯周病になりやすくなったり、歯の噛む機能が低下することにつながってきます。また、症状が悪化すると下記のような歯の病気になる可能性もあります。
リスク1)咬合性外傷 | 咬み合わせが悪いことで、歯に大きな負担をかけてしまい、口の中や歯の周りの組織(歯周組織)や顎の骨などだけでなく、歯根膜という歯を覆っている膜を傷つけてしまっている状態です。 |
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リスク2)顎関節症 | 口を開こうとすると、顎に痛みを感じたり、口を大きく開けられなかったり、顎から音がする等といった症状です。顎関節症の病態は(※1)4つに分類されます。
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リスク3)むし歯 | そもそも歯並びがよい人でも歯のスキマまで完璧に歯磨きをすることは困難なのですが、不正咬合によってさらにブラッシングが難しくなります。そのため、歯垢や歯石が溜まりやすい状態になってしまうため、細菌が繁殖しやすくなります。また、咬合力の影響で、治療後の補綴物が変形する可能性もあります。 |
リスク4)歯周病 | 咬み合わせが悪いことで、一部の歯に力負担をかけてしまうことで歯周病を進行させてしまうケースもあります。 |
リスク5)歯の欠損 | 咬み合わせが悪いことによって、歯や顎に負担をかけてしまうため、歯にヒビが入ってしまったり、割れてしまう「歯根破折」になってしまう可能性もあります。 |
リスク6)補綴物の破損 | 過度な咬合力、歯ぎしりによって、補綴物が外れてしまったり破損してしまう可能性もあります。 |
リスク7)咬合関連症 | 咬み合わせの異常が関連して、頭痛・肩こり・手足の運動および知覚障害・難聴・めまい・立ちくらみなど、全身の異常を引き起こすことを指します。 |
歯が部分的に重なりあってデコボコになっている歯並びのことです。乱ぐい歯とも呼ばれています。
歯と歯の間に隙間がある状態のことです。すきっ歯とも呼ばれています。
上の歯列が下の歯列よりも前に突出している状態です。出っ歯とも言われています。
下顎の前歯が上顎の前歯よりも突出している状態です。受け口ともの言われています。
口を閉じている状態で、奥歯は噛み合っているのに前歯が噛み合っておらず、常に上下の前歯に隙間ができている状態のこと。別名オープンバイトとも呼ばれています。
奥歯をかみしめた時に、下の前歯が見えないほど上の前歯が覆うように深く咬み合あった状態です。
当院では、複数の治療が必要な場合、まず奥歯からしっかり治療することが多くあります。これは、奥歯をしっかり噛み合わせることで、咬み合わせの崩壊を防ぐためです。
6歳臼歯(第一大臼歯)と呼ばれる歯は、歯の中で最も大きく、咬む力が強くかかる歯で、咬み合わせを決める重要な役割を担っています。
また、不正咬合の診断を行う上で、上下の6歳臼歯の位置関係が重要になります。
正常な位置を「Ⅰ級」、下の6歳臼歯が上の6歳臼歯よりも後ろ側で咬み合っている場合は「Ⅱ級」、逆に下の6歳臼歯が上の6歳臼歯よりも前側で咬み合っている場合を「Ⅲ級」と言います。つまり6歳臼歯が「Ⅰ級」かつ、1歯対2歯が理想的な咬合だと言えます。
顎関節症は、むし歯、歯周病に次ぐ第三の歯科疾患と言われているほど広く知られている疾患です。お口を開けようとすると、顎に痛みを感じる、「パキッ!」と音がするなど、顎に違和感を感じている方は、顎関節症の可能性があります。顎(あご)が痛い、顎を動かすと音がするといった症状は顎関節症の主な特徴でして、口が開かなくなるケースもございます。顎関節症は、日頃の生活の中で無意識のうちに習慣化している行動が原因となっている場合が多いため、原因をつきとめ、自覚して改善していただくことが予防対策につながります。少しでも違和感を感じたらまずは相談にお越し下さい。患者様に応じた治療法・対処法をご案内致します。
お口の開閉時に以下の部位に痛みを感じる方が多いです。
1)噛みやすい方ばかりで噛む癖がある
2)顎、のど、目、こめかみが痛い
3)食事をする時以外でも、噛みやすい方で噛んでしまうことが多い
4)重たい荷物を運ぶ機会が多く、歯を食いしばることが多い
5)近頃、首と肩に痛みを感じる
6)近頃、顎に違和感があり動かしにくい
7)口を開けた際に、顎が引っかかっている感触がする
8)口を開け閉めするたびに音がする
9)こめかみ、耳の中、耳の前方、耳の下、肩、背中に痛みを感じる
上記は全て顎関節症によくみられる症状です。4個以上の項目に当てはまる方は注意が必要です。まずはご相談にお越しください。
※上記はあくまで目安です。顎関節症の診断は歯科医院で検査をする必要があります。
当院は「スプリント療法」という治療方法をメインに行なっており、就寝中にマウスピースを装着することで歯ぎしりや食いしばりによる負担を分散、軽減します。スプリント療法だけに限らず、投薬治療や生活指導を行う場合もございます。
顎関節症の原因は生活習慣にあるケースがあります。例えば机や床に頬杖をつく癖でしたり、猫背になりがちという方は要注意です。このような日頃の癖を見直すことが重要です。
人によっては、就寝中に歯を食いしばったり、歯ぎしりしてしまうことで顎関節や筋肉に大きな負担をかけてしまっている場合があります。そこで、スプリントといわれるマウスピースを使用し、顎関節にかかる負担をコントロールする治療法です。
顎が上下左右に大きくずれてしまっている「顎変形症」の状態等、スプリント療法だけでは改善が困難な場合があります。その場合でもより専門性の高い医療機関をご紹介致しますのでご安心下さい。
咬合性外傷とは、歯並びや顎のかみ合わせが悪いことが影響して、歯そのものや歯周組織、顎の関節を傷つけてしまっている状態のことを指します。そもそも歯は、我々の日常生活において、咬み合わせによる力を負担する役割も担っています。人間が歯を食いしばったり、食事をする際の、咬む力(咬合力)は通常で約50kg〜100kgだと言われております。
さらに、就寝時の歯ぎしりになると、約500〜1,000kgもの荷重がかかっています。歯は、これほどのダメージを両隣の歯を支え合い、分散してくれています。そのため、歯が一本でもバランスを崩してしまったり、歯が正常に咬み合っていなければ、歯に負荷をかけ続けることになるため、歯を支えている歯槽骨や歯根膜にまでダメージが蓄積され、最悪の場合は歯が抜けてしまうケースもございます。このように、強い力をかけることで起こる歯周組織の外傷を「一次性咬合性外傷」と言います。
咬合性外傷は原因によって「一次性咬合性外傷」と「二次性咬合性外傷」に分かれます。
前項でも述べたように、強い咬合力をかけることで歯周組織を傷つけてしまっている状態が「一次性咬合性外傷」です。一方で、歯周炎(歯周病)の進行によって起こる外傷を「二次性咬合性外傷」と言います。「二次性咬合性外傷」は、咬合力が正常であっても、歯周病で脆くなっている歯茎や歯槽骨などが歯を支えきれなくなっているためダメージを受けてしまっている状態です。
歯ぎしりや、強く食いしばりなど、強い力が加わっていることが原因で起こる、歯周組織の外傷です。治療としては、咬合や修復物の調整(やり直しのケースもあります)、ナイトガード(マウスピース)を用いて咬合力を緩和するといった方法があります。
咬合力が原因となる一次性咬合性外傷に対して、二次性咬合性外傷の原因は歯周病です。歯槽骨が溶ける(歯槽膿漏)ことで脆くなってしまうため、咬合力が正常であっても起こります。症状は歯に痛みを感じたり、歯が浮いた感覚などがあります。治療としては、まず歯周病治療を行うことで状態を安定させます。また、ブラッシング指導やナイトガードによる咬合力の緩和なども併せて行います。
咬合性外傷を放置すると、最悪の結果としては抜歯に至ることがあります。
例えばそれで奥歯を失うと、「咬合崩壊(こうごうほうかい)」を引き起こす原因となります。例えると大事な柱を1本失った建物のような状態で、咬む力に耐えきれず最終的には潰れてしまいます。更に放置し続けると、歯全体が徐々に前方向に倒れていき、いずれは前歯を失うこととなります。
たった1本の歯がなくなってしまうことで、他の歯まで失うリスクを伴います。少しでも顎や歯に違和感を感じるなら、すぐに歯科医師にご相談することをおすすめします。
「一次性咬合性外傷」と「二次性咬合性外傷」は原因が異なるため、治療も予防方法も変わります。
●一次性咬合性外傷・・・治療:咬み合わせの診察と調整。マウスピース装着。
●二次性咬合性外傷・・・治療:歯周病治療。
いずれも症状が出てしまうと歯だけでなくそれを支える歯槽骨にまで影響が及んでしまうのが咬合性外傷です。そのため、咬合性外傷にならないために「日頃から予防すること」が大事です。歯科医院での定期検診に通い、ご自身の口腔内をレントゲンや歯科医師の視診によりチェックし続けることが1番の予防対策になります。歯科医院で診察をすることで異常に気付き、咬合性外傷を起こす前に、歯の高さを調整したり、歯並びを改善することで歯を失うリスクを下げることにつながります。
歯が痛いと感じたら歯医者に行って治療をする方が多いですが「痛くなる前に歯医者に行く」という方は少ないのが現状です。痛くなってからだけだと、痛みを伴わない小さなむし歯や歯周病のような小さな症状・病気は見落とされがちです。
その結果、治療を終えると想像以上に歯を削られてしまったり、時には歯の神経を取らなければならないような場合もあります。「痛くなってから」の歯医者は、歯を守るという観点では優れていないということになります。
そこで、むし歯や歯周病にならない内に定期検診・予防処置などを行うのが「予防歯科」です。予防歯科の考え方は、歯科医師に行ってもらう処置「プロケア(プロフェッショナルケア)」と、患者様自身での歯磨き・歯間ブラシやフロスなどを行ってもらう「セルフケア」の2つのケアを合わせることで、むし歯や歯周病を予防して健康なお口を保つことです。
予防歯科は患者様自身と歯医者の2つの観点から見たお口の健康の実現方法です。いい歯ブラシ・いい歯磨き粉を使っていたとしても、それだけではカバーしきれない部分もあります。
そういった部分を、歯科医院での「プロケア」によって健康に保つのが「予防歯科」です。当院は「予防中心の歯科医院」を掲げており、予防を専門に扱う衛生士も所属していますので、初診時からの経過を記録として残し、患者様のお口の変化を見守り続けます。
しっかりとした正しいセルフケアをするための指導も行っておりますので、より効果的な予防歯科の実現ができるように心がけています。
2016年の調査では、1年間に1回以上「歯科医院もしくは病院の歯科でのチェック」を受けている人は 44.6%というデータがあります(※1)。予防という考えがかなり浸透してきていますが、まだ半数以上の方が痛くなってから歯医者に行くということにもなります。
それは、歯医者は怖い所というイメージだったり、過去に痛い思いをしたという経験、一度で終わらない治療という面倒臭さの3つが大きいのではないでしょうか?
当院はこの3つを払拭できるように設備を整えたり、患者様に説明を心がけることで「痛くなる前」に歯医者をご利用いただけるようになるのではないかと考えています。
怖い場所という「イメージ」を変えるために、院内の装いは明るく・清潔感を重視した「医院らしくない医院」で、良い意味で病院に来ていると感じにくい雰囲気を作っています。痛かったという「経験」を変えるために、医院全体で痛くない治療を心がけています。最新の治療方法も取り入れやすい環境を作っているので、安心して当院にお越しください。「煩わしさ」は定期検診で解決できます。むし歯になってからの治療だと、痛い思いをするうえに短期間で何度も通院しますが、定期検診なら3ヶ月に一度で済み、さらに痛い思いもしなくなります。それなら定期検診の方が良いですよね。
アップル歯科は、歯科医院が持っていた後ろ向きなイメージをもっと前向きにできるように、院内環境の整備や診療を心がけております。
※1)この1年間に1回以上、「歯科医院もしくは病院の歯科でのチェック」を受けている人は 44.6%
普段から気を付けている人でもむし歯にはなってしまいます。基礎中の基礎ですが、予防歯科では目視で確認できないところまでしっかりとチェックしていきます。現在のセルフケアでお口の中がどうなっているのか、そのケアは正しいのかなどをプロが判断したうえで患者様に理解してもらうことが重要です。
特に予防歯科で歯医者を訪れる方は、健康でいたいと強く思われている方が多いので、正しい知識で正しい情報をお伝えすることを心がけております。
これまでに治療した歯のチェックを行います。治療した歯は人工物です。特殊な接着剤で歯とくっついてはいますが、いずれ劣化し、隙間が出来たり欠けたりすることもあります。そのため、治療した歯の下にはむし歯ができやすく、発見が困難な場合も多々あります。
予防歯科では、この治療歯に隙間や変形がないか、対合(噛み合う反対側の歯)の歯に影響がないか、そのた不具合はないかなど、しっかりチェックし、問題がありそうな場合はレントゲンを撮るなど、二次カリエス(むし歯の再発)の早期発見・早期治療に役立てます。
むし歯のチェックと同様に歯周病が進行していないかチェックを行います。さらに、着色・歯石や歯石の素になる菌の塊(プラーク)を取り除いていきます。歯石の表面はざらざらしていて、ツルツルな歯の表面と比べて更なる汚れの付着を促してしまいます。歯石になってしまうとセルフケアではほぼ取り除くことができないため、歯周病が進行していないうちに除去することが望ましいです。
定期的に通っていただくことで、ブラッシングの癖や磨き残しが多い場所などを特定できたり、改善のための指導を行うこともできます。
歯周病のチェックでブラッシングの癖が見抜けるため、それらを改善するための指導も行っております。子どもの頃に教わったブラッシングから知識がアップデートされていない人も多く、より良いセルフケアの知識を身につけていただくためにも大事であると考えております。
フッ素は、緑茶や海藻類、魚介類など、私たちの身近な飲食物にも含まれている物質です。
私たちの歯の表面では、「脱灰(歯が溶けること)」と「再石灰化(溶けた歯を修復すること)」を繰り返されているのですが、フッ素は再石灰化を促進してくれる働きをしてくれます。
ちなみに、歯科の予防で使用するフッ素は、厳密には「フッ化ナトリウム」といいます。フッ化ナトリウムは、生え始めの歯には特に吸収されやすいので、乳歯から永久歯に生え変わる時期に塗布することでお子様のむし歯予防につながります。
脱灰とは、むし歯菌が歯のカルシウムやリンを溶かすことです。脱灰しても、口の中の唾液に含まれるカルシウムやリンで歯の表面を修復してくれる働きのことを再石灰化といいます。先ほども述べたように、私たちの歯の表面は「脱灰」と「再石灰化」という現象が繰り返されています。
フッ素の正式名称は「フッ化物」と言いますが、一般的に歯磨き粉のCMや広告においても「フッ素配合」と謳われるように「フッ素」と表記することが多く、広く認知されています。そのため、ここでは「フッ化物」を「フッ素」と表記しています。
お口の中では、常に酸の量のバランスが変化し続けています。お口の中の酸のバランスを図る目安として、pH(ペーハー)変化を示したステファンカーブというグラフがあります。
pHとは酸性とアルカリ性の度合いを表したものです。ステファンカーブの見方としては、酸性になるほどpHの数値が下がっていき、歯が溶けやすくなるということを指しています。
例えば、ご飯を食べた後や炭酸飲料を飲んだ後などはpH値が下がるため、脱灰が起こりやすくなります。しかし、時間が経つにつれ、唾液などの作用によりお口の中が中性に戻り、再石灰化が可能になります。
フッ素はこの再石灰化を助ける役目を担ってくれます。酸性である時間が長くなってしまうと、歯が脱灰され続けてしまいます。そのため、お口の中が酸性に傾く時間を、いかに減らせるかが大切になります。
日本で販売されている歯磨き粉にはフッ素の濃度が上限1500ppmで配合されていますが、フッ素濃度が高い歯磨き粉で歯磨きをすることでむし歯の予防効果を得ることができます。
ポイントは歯磨き後にお口をゆすぎすぎないことです。何回もゆすいでしまうとせっかく歯に残ったフッ素が流れてしまいます。お口をゆすぐのは一回くらいで留めておきましょう。
また、唾液が最も少なくなる睡眠中が一番むし歯になりやすいので、就寝前に歯磨きをすると、より効果的です。
日本では、2017年3月にフッ素濃度の上限を1000ppmから1500ppmへ改正されました。500ppm濃度が高くなったことにより、6%のむし歯予防効果があるとWHOの研究でわかっています(※1)。
歯科医院ではフッ素9000ppmと最も濃度の高いものを使用できます。そのため、フッ素配合の歯磨き粉を使用するより効果的にむし歯予防をすることが可能です。
歯科でのフッ素塗布という処置は、お口の中をクリーニングした後、歯にフッ素を塗って終了となります。
意外と知られておりませんが、フッ素は必須微量元素と分類されています。どういうことかというと、健康を維持する上で必要な栄養素と位置付けされてるということです。
乳製品、魚介類、肉類、豆類等いろんなものに含まれていますので(※2)、食事からもフッ素をとりいれることが可能です。
過去には、水道水フロリデーションと言って、水道水にフッ素を含ませるというテストが行われていたこともあります(※3)。
※1)将来的には成人への応用手段として、1,500ppmから5,000ppmの高濃度のフッ化物配合歯磨剤の普及が、歯根面う蝕の効果的な予防を推進することになると考える。
※2)フッ化物は地球上の海の水、川の水、土の中などどこにでも含まれいます。海藻や魚、草や木、虫や、獣など人間の食べるあらゆる食物、そして、人体にもいろいろ含まれいます。私たちが毎日飲む水の中にもフッ素は含まれています。
※3)日本においては、1952年から1965年まで京都市山科地区で水道水フロリデーションが試験研究として行われました。その他に沖縄県(1957~72年)および三重県朝日町(1967~71年)でも実施されていたことがあります。
ネットや雑誌からたくさんの情報が手に入れることができる時代になりました。そういった情報を見た方から、フッ素は危険なのではないかという質問を受けることがあります。
結論からいうと、適正量を使用すれば安全です。科学的に見て、フッ素の使用を制限することよりも、フッ素を使用することによるメリットの方がはるかに大きいです。
仮に歯磨き粉を全部飲み込んでしまっても中毒量には達しません。
ただし、過度に摂取してしまうと急性中毒、 慢性中毒といった中毒症状や、歯の形成期に過度に摂取してしまうと斑状歯などの形態の異常が生じる可能性がありますので何事も適正量の使用が大事です。
むし歯菌が出す酸をフッ素の力で抑制し、脱灰を防ぐ効果があります。これによりむし歯になりづらくなります。
お口の中はアルカリ性と酸性のバランスが常に変化しており、酸性に傾いてしまうと脱灰してむし歯に発展してしまう可能性があります。
しかし、フッ素は、溶けてしまった歯質を再び石灰化することにより歯質を復活させることができます。
フッ素は歯の表面を強化してくれます。歯のカルシウム成分とフッ素が反応することにより、フルオロアパタイトという歯の表面をバリアする物質ができます。これらによりトリプルの力で歯をむし歯から守ってくれます。
特に生えたての大人の歯や乳歯にはとても効果的です。なぜなら、生えたての歯や乳歯はまだ表面の歯質がとても弱く、むし歯になりやすいからです。初期のむし歯を食い止めることで歯の寿命を伸ばせる可能性があります。
歯科医院では、虫歯の予防処置としてフッ素塗布を行っています。歯科でのフッ素塗布は、約3ヶ月程度効果が持続すると言われています。
「子どもの将来のために、フッ素塗布を検討している」という保護者様はたくさんいらっしゃいます。
その中でも多いのが「何歳から始められるのか?」という質問です。
フッ素塗布は上下の歯が4本ずつ生えている1歳半前後の赤ちゃんであれば、フッ素塗布は可能です。
幼児の乳歯は、歯磨きがしづらいという親御さんも多く、むし歯になりやすいため、フッ素塗布だけでなく、シーラント(歯の隙間を樹脂で埋める処置)で守るという方法もあります。
フッ素は毒という思い込みがあると、「子供の歯にフッ素を塗るなんて怖い・・」と考える方もおられますが、前述したように、フッ素は母乳や乳製品など様々な食品にも含まれており、適正量の使用であれば問題ありません。
フッ素は歯の生え始めから生涯にわたり歯を虫歯から守るために有効な成分です。そのため日頃から自身のセルフケアとして、フッ素入りの歯磨き粉などを自ら選んで虫歯を予防する人はたくさんおられます。
しかしながらお子様においては、フッ素入り歯磨きを自ら選んだり、幼いほど虫歯予防のために積極的に何かをすることはできません。大人がそのお手伝いをしてあげる必要があります。
虫歯になりにくい歯を作るには、子供のうちに歯を強くする必要があります。フッ素はその一役を担いますが、それだけでは十分とは言えません。お子様の歯を虫歯から守り、将来に渡り健康なお口を保つには、定期的な予防歯科が必要です。お子様の歯を守るために、積極的に歯医者をご利用下さい。
年齢 | フッ素濃度 |
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歯の萌出~5歳 | 500ppm以下 |
6〜14歳 | 1000ppm以下 |
15歳以上 | 1000〜1500ppm |
クリーニングとは、歯石と歯垢(プラーク)・着色の除去を行うことを言います。稀にホワイトニングという歯を白くする施術と混同される場合がありますが、クリーニングは「歯を白くする」のが目的ではなく、「口腔内を掃除する」ことが目的です。
患者様のお口の中の状況によって施術の内容は変わりますが、クリーニングを行うことで歯の持つ本来の白さや美しさも取り戻すことができるため、お口の中を健康的・審美的に保つことができます。
日常的に皆さんが行っている「歯磨き」は、歯垢という歯の表面に付着した汚れを取ることを目的としています。
なぜプラークや歯石を取り除く必要があるのかというと、プラークとは単なる食べかすではなく「菌の塊」だからです。
食べかすは水分の流れや舌の運動などで取れていきますが、プラークは菌とその代謝物からなるものなので粘性が高く、自然に取れることは稀です。プラークを放置すると、個人差はありますが2〜3日ほどで唾液と反応して石灰化(石のように固くなる現象)が起きてしまい、自分の力で取ることがほとんどできなくなってしまいます。
石灰化したプラークは歯石となります。歯石はデコボコでざらざらとしているため余計にプラークが溜まりやすく、この連鎖が続いていくのです。
石灰化はお口の中で起こる自然な作用なので問題はありませんが、お口の中に菌がたくさんいる状態を作ってしまうので、歯周病などが起きるリスクを高めてしまいます。どんなに気を付けていてもプラーク・歯石は付着してしまうので、クリーニングで除去してもらうことをお勧めいたします。
着色しやすい飲み物(コーヒーや紅茶・お茶の茶しぶなど)や食べ物(ソースや舌に色が付いてしまうガム・飴)、タバコなどを日頃たしなんでいる方は、歯にステイン(しみ汚れ)がついてしまっている場合が多いです。
それらを取り除くことで歯が持つ本来のキレイな見た目・白さが得られます。
プラークや歯石はご説明した通り、歯周病の原因となります。定期的なクリーニングを行うことで歯周病を未然に防止することができます。
また、前歯のような目立つ位置についているプラークや歯石は見た目も悪くしてしまうので、歯周病防止と同時にキレイな見た目も取り戻せます。
ステインやプラークは、見た目だけの問題ではなく、イヤな臭いの発生源である場合もあります。
クリーニングで臭いのもとを取り除くことで、口臭の改善が期待できます。
Before
After
治療の内容 | スケーリング(歯石除去)と歯面清掃 |
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期間・回数 | 1回(カウンセリング・検査含む) |
費用 | 保険診療(3割負担):初診料+基本検査・歯石除去・歯面清掃 実費 1,930円 |
リスク・副作用 |
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むし歯や歯周病にならないようにするためには、「食生活に気をつける」「歯磨きをしっかりする」といった患者様自身で行うセルフメインテナンスのほかに、歯科医院で定期的に口腔内を検査し予防処置を行うことも有効です。自分だけで行う虫歯・歯周病予防ではどうしても見落としが出てきてしまうだけでなく、歯磨きだけでは歯垢を100%除去することはできません。自分で落としきれない歯垢の除去や、むし歯・歯周病のチェックのためにも歯の定期検診を受けましょう。
定期検診は「虫歯や歯周病にならない(再発させない)こと」が最大の目的です。定期的に診察してもらうことで、万が一虫歯や歯周病にかかってしまったとしても早い段階で治療することができます。
海外の健康保険制度のない地域では、一度虫歯になってしまうとかなりの費用がかかってしまうため、定期検診が定着しているところもありますが、本当に大切なのは、歯を削らないようにすることです。歯は替えの効かない体の一部で、一度削ると元には戻りません。だからこそ当院では、これ以上歯を削ることのないように、年に3〜4回の定期検診を推奨しています。
歯医者の治療の大半は保険適用で治療した歯の再発治療です。残念ながら、保険診療においては最低限の定められた範囲でしか治療を認められておらず、保険診療で使われる銀歯や強化プラスチックの歯は虫歯の再発を引き起こしやすいというデメリットがあります。そのことを理解していないと、治療した歯は再発を繰り返し、どんどん歯質を失ってしまうのです。
自由診療を利用すれば虫歯になりにくい素材を選ぶこともできますが、その分費用も高くなってしまいます。これまでに失ってしまった歯を取り戻すことはできませんが、これから失わないように予防することはできます。ですので、保険治療で直した歯がある患者様こそ、より一層定期検診をお勧めしております。
また、お口の中にたまった菌の塊であるプラークは、全体のおよそ60%ほどしか歯ブラシで除去できていないと言われています。残ったプラークは蓄積していき、やがてそれが固まり歯石となります。定期検診では、このプラークや歯石を落とすこともできるので、お口のチェックだけでなくクリーニングまで扱っているのです。
経過観察中の小さなむし歯の確認や、新たなむし歯の有無、歯周ポケットの変化や歯肉の状態の変化を確認します。
すでに治療した歯の点検やメインテナンス、治療した歯の下・すき間に二次的な虫歯が出来ていないかなどを確認します。
患者様自身では落としきれていない歯の汚れ(プラーク・バイオフィルルム・歯垢)や歯石の除去、歯の着色や汚れのクリーニングを行います。
40歳以上の方は口腔がんの疑いがある腫瘍がないかなども、視診で確認します。
そのほか歯以外の口腔全体のチェックも行います。
基本的な歯科検診では、患者様の要望される部分の治療や、歯科医師が目視で確認できる部分の診察となりますが、スキャナーを用いた口腔内の3Dモデルを作成して今後起こりうる問題点を探したり、CT撮影によって顎の骨まで観察することができる「デジタル歯科検診」も当院では取り扱っております。
デジタル歯科検診では、デジタル化されたデータを見ながらご一緒に治療や対策が必要な点を探しますので患者様自身の理解も深まりやすく、自分のお口についてよくお知りになりたい場合にお勧めしております。
特殊なスキャナーでお口の中を3Dモデルで観察することができます。歯並びの改善シミュレーションが最短15分で行えるほか、目視で確認しづらい部分の歯垢・歯石や虫歯を発見できます。
口腔内スキャナーでは見えない歯ぐきの中を見たり、親知らずの生え方などを確認できます。
歯科用CTは被ばく線量も少なく安心です。
パノラマレントゲン・セファログラム・デンタルレントゲン等の各種レントゲンをデジタルで撮影し、口腔内およびお口周辺に問題がないか確認します。
従来歯型を採るためには歯型採取用のガムを噛んで採取していましたが、口の中いっぱいに異物を入れなければならないため苦手とされる患者様が多く、嘔吐反射などのリスクもありました。当院が採用している光学式口腔内スキャナーは、ガムを噛むことなくスキャナーを歯に当てるだけで歯型を採取することができます。
また、歯型を採取するだけでなく、目視では確認しづらい歯と歯の間の虫歯を発見できたり、プラークや歯石の取り残しが無いかまで確認することができるので、定期検診の手段としても利用できます。
そのほか、歯列矯正のシミュレーションや噛み合わせの状態確認も行えるので、歯並びについて疑問がある方や矯正に興味のある方にも、スキャンデータを見ながら矯正のご提案ができます。
スキャナーを使ってお口の中を読み取り、デジタルの模型を作成します。
歯と歯の間の虫歯の発見視認しづらい隣接面の虫歯確認も可能となります。
プラーク・歯石の確認スキャナーに付いているカメラを使って、磨き残しのチェックができます。
矯正シミュレーション矯正した場合にどうなるかを自動で計算して確認することができます。
噛み合わせチェック歯の擦り減りや噛み合わせで問題がないかチェックできます。
口腔外科とは、むし歯や歯周病の治療を除く顎口腔領域の外科処置を中心として、その疾病全般を扱う診療科のことを言います。歯が原因となる口腔・顎・顔面の問題や、交通事故やスポーツなどの外傷、顎変形症や唾液腺疾患などの外科的疾患、粘膜疾患や神経性疾患のような内科的疾患など、歯以外の口腔内のあらゆる疾患や疾病に対応しています。
なんばアップル歯科院長の林は、兵庫県下にある医療センター口腔外科の勤務経験もありますので、歯科口腔外科分野は当院の得意分野の一つです。お口の中の出来物や顎のトラブル、外傷、親知らずの抜歯など、口腔外科領域のお悩みもお気軽にご相談下さい。。
親知らずの抜歯 | 常の親知らずや骨の中に埋まっている親知らずの抜歯です。簡単な場合には当日抜歯も可能です。当院は院内に最新のCTを設置しておりますので、より精密に診断することが可能です。必要な際には専門病院へご紹介をいたします。 |
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口腔内のできもの | 口の中にできるできものの検査・治療です。 主に舌、歯ぐき、ほっぺた、唇、あご、唾液腺などができものが出来やすい部位です。舌がんや歯肉がんなどの悪性腫瘍(癌・がん)は口腔内にも発生しますので、気になるものがございましたら、ご相談ください。早期発見と早期治療が非常に重要です。 |
全身管理 | 全身の病気があり薬の服用がある方の治療。当院は血圧、脈拍、酸素濃度等全身的な体の状態を測定できる機材を完備しておりますので、安心して治療を受けていただくことが可能です。また、医科との連携も密にしておりますので、より安心で安全な治療を提供することができます。心臓を含めた臓器に疾患をお持ちの方、血液をサラサラにする薬や骨粗鬆症の薬等を服用されている際は、ご相談ください。※1 ※2 |
顎関節症 | 顎を動かした時のピキッ、カクッという音や、口が開きにくい、顎が痛いなどの「あご」に関するお悩み。顎の関節のお痛み、周囲の筋肉や靭帯のお痛み、関節内のクッションのお痛みなど、一口に顎関節症と言っても様々な原因があります。※3 |
インプラント | 歯が抜けてしまった後の治療法の一つで、顎骨に歯の代わりにチタンを埋入する現在最も自分の歯に近い治療と言われている方法です。アップル歯科では口腔インプラント学会(ICOI)指導医である理事長の元、全てのドクターが専門的に学んでいます。 |
骨折などの外傷 | 転倒等により顔面を受傷された際に、骨折の精査・歯の整復・裂傷の縫合等を行います。受傷度合いが大きい際には専門病院へのご紹介をさせていただきます。 |
舌痛症 | 原因不明の舌の痛みも診察可能です。必要な場合は然るべき医療機関に紹介いたします。 |
参考文献※1)
参考文献※2)
参考文献※3)
組織生検とは、出来物や腫瘍等の一部を切り取って、顕微鏡や特殊な検査装置で検査を行う方法です。 患部の組織の一部をメスや針などで採取し、顕微鏡などで検査します。歯科領域では主に口腔ガンという悪性腫瘍の精査で行われます。検査はまず画像検査や視診や触診を行い、悪性の腫瘍の疑いがあればその場所や状態を精査していきます。 検査の結果、悪性腫瘍であれば専門病院等と連携を取り、対処法を考えていきます。
舌痛症(ぜっつうしょう)とは見た目は正常ですが、舌に慢性的な痛みやしびれが生じる病気のことをいいます。 割合としては女性が発症するケースが多く、舌の先や縁(ふち)が痛んだり、歯科治療後に痛みを訴えることが多いとされます。 見た目にはわからない上、痛む部位が変化したり、食事中は痛みが引くなど痛みの波があるのが特徴なので、病院によっては「気のせい」にされることもありますが、適切な診断と治療を行えば、痛みが緩和することもありますので、まずは受診して下さい。
親知らずは第三大臼歯または智歯とも呼ばれ、一番最後に生えてくる歯です。実際には生えてくるスペースが足りないことが多く、一部のみが露出したり、斜めに生えたりする方がいます。
親知らずの生え方が悪い方 | 親知らずの一部のみが生えている方、横に生えている方で虫歯・歯周病の症状が見られる場合、今後も虫歯や歯周病を繰り返すことが多いため抜歯が望ましいとされます。また症状がなくとも隣の第2大臼歯への悪影響がある場合も、健康な歯が害される前に抜歯をしておいた方が良いでしょう。 |
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歯周病(智歯周囲炎) | 上記と同様に歯ブラシが届きにくいことで、汚れがたまってしまい、周囲の歯肉に炎症を起こし痛みや腫れを引き起こします。また隣の第2大臼歯に歯周病が波及した場合、骨が溶けて揺れてきてしまったりもします。 |
蜂窩織炎(ほうかしきえん) | 虫歯や歯周病が原因で生じた炎症が顎骨に波及し、血流に乗って全身に感染してしまうことがあります。 親知らずが原因で起こり得る蜂窩織炎は、顎や首周りまで炎症が広がってしまう病気で、疼痛・発熱・倦怠感・腫れなどを伴います。さらに炎症が広がると最悪の場合、呼吸困難に陥ってしまうこともあります。長期間の入院治療が必要になる場合もあります。 |
歯列不正 | 文献によりますが、親知らずは生涯生える方向に動くと言われています。横に生えている場合、隣の歯が押され続けて前の歯までガタガタになっていくリスクがあります。 矯正治療後も親知らずを放置しておくと、治療前の状態に戻ってしまう可能性があります。 |
嚢胞(のうほう) | まれではありますが、骨の中に嚢胞(のうほう)という袋状の空洞を作り、それが骨や周囲の歯を圧迫したり溶かしてしまいます。嚢胞は放置しておくとどんどん大きくなり、痛みや神経症状が出たり、骨が大きく吸収してしまうと骨折のリスク、治療時の侵襲が増えてしまうので早期の治療が必要です。初期の段階では症状が出にくいため、気づいたら進行してしまっていることがよくありますので、一度受診してみてください。 |
① 下顎の親知らずは、歯茎の中に横向きに埋まっているケースが多いです。深い位置にあると難しい抜歯になります。歯茎に埋まっている場合は歯茎を一部切開します。
② 骨の中に埋まっている歯が見えてくるので、歯の周囲の骨を一部削ります。
③ 歯の頭(歯冠)と根っこ(歯根)の部分を削り分離します。頭の部分を取り出します。
④ 根っこを取り出しますが、根っこが複数ある場合は根っこの部分も分割してバラバラにします。
⑤ 抜いた穴の部分を掃除して、切開した歯茎を糸で閉じて止血して終わります。痛みは2〜3日程度が多く、腫れは3〜7日間程度続く場合があります。
神経の麻痺
下顎の骨の中には下歯槽神経と呼ばれる太い神経の管があります。この神経の管と親知らずとは近接していることが多く、抜歯の際のダメージにより下唇やオトガイ部の麻痺(麻酔が残ったようなボーッとした感じ)が起こることがあります。
そのほか、舌の神経も親知らずの近くを走っているため麻痺が起こることがあります。頻度としては全体の1%ほどの確率になります。仮に麻痺が起こった場合、数ヶ月から1〜2年で戻ることが多いですが、0.25%程の方は麻痺が生涯残ってしまうことがあります。
上顎洞との交通
上の親知らずを抜いた後、親知らずの根が上顎洞という鼻の空洞に飛び出ている場合、抜歯の後に口腔内と上顎洞が繋がってしまうことがあります。交通した場合、口に含んだ水が鼻から出たり、空気が鼻から抜けたりします。穴が小さい場合は自然に封鎖されます。
稀に自然閉鎖されないことがありますが、その場合、専門の病院へ紹介させていただくことがあります。(リスクが大きい場合は初めから専門病院へ紹介させていただきます)
腫れ | 抜歯の後2〜3日後をピークに腫れることが多いです。その後、徐々に腫れが引いていき、7〜10日かけて引いていきます。侵襲が大きい場合(歯茎を大きく開いたり、骨を大きく削った場合)は長引くこともありますが、個人差があります。 |
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痛み | 麻酔が切れた後は痛みを感じることが多いです。抜歯当日、翌日が痛みのピークとなりやすく、7〜10日で引いてきます。痛みがある内は鎮痛剤で対応します。 |
開口障害 | 親知らずの抜歯後は口を開ける筋肉の周囲に炎症が波及した場合、口が開きにくくなる事がありますが、7〜10日で落ち着いてくることが多いです。 |
ドライソケット | 抜歯後、通常は歯を抜いた後の穴は血餅(かさぶた)で満たされます。しかし、血餅が十分に形成されなかったり、強いうがいをして脱落したりした場合、骨が露出して強い痛みが発現します。約5%の確率で発生するといわれています。 |
参考文献※1)
参考文献※2)
参考文献
参考文献※3)
参考文献
参考文献
歯を失ったら、失った部分に入れる人工の歯を「義歯」と言います。インプラントなども義歯に含まれますが、こちらでは一般的に「入れ歯」と呼ばれる義歯についての説明をさせていただきます。
入れ歯は、昔からある抜けた歯の治療として広く知られています。種類によっては保険の適用ができるため、インプラントなどの自費診療に比べ安価で治療ができるのが特徴のひとつ。入れ歯の治療はあらゆる症例に対し有効な治療ですので、治療を行うための制約が少ないことも利点のひとつです。
歯が抜けてしまうと、お口だけでなく体にまで影響する場合があるため、放置しておくのはお勧めしません。入れ歯のメリット・デメリット、他の治療の選択肢まで含め、当院歯科医師とご相談いただけます。
入れ歯の種類は主に2種類に分けることができます。1つ目が部分的に抜けてしまった患者様に対して使われる部分床義歯(部分入れ歯)と、2つ目がほとんどの歯を失ってしまった患者様に対して使われる全部床義歯(総入れ歯)があります。
部分入れ歯は歯が抜けてしまった部分に充てる人工歯を樹脂製の歯茎に着け、クラスプという金属製の支えを残っている他の歯にひっかけて固定します。1本から数本までの抜けた歯に対応することができます。
総入れ歯はクラスプを使って入れ歯を固定することができないので、義歯床という樹脂製の「床」と呼ばれる部分をお口の粘膜と密着させることで固定しています。
自由診療では、クラスプのない部分入れ歯や義歯床が金属でできたもの、精密な義歯の作成も可能です。詳しくは自由診療の「精密義歯」のページを覧ください。
メリット
入れ歯のメリットは、治療期間が短く・どんな症例にも対応していることが挙げられます。保険適用が可能なため、安価で済ませられることも入れ歯のメリットです。
そのほか、取り外しが可能なためお口の外へ外してから全体を洗浄することができます。
デメリット
入れ歯のデメリットは、装着時の違和感が大きいことが挙げられます。これまでお口の中に無かったものをはめ込むことになるので、慣れるまで時間がかかります。
また、精密義歯やインプラントなどに比べて見た目が良くない点や、部品が多いため汚れが溜まりやすい面もあります。もし入れ歯が合わない場合や装着が慣れない場合は、一度担当医にご相談ください。別の入れ歯のご提案や他の治療法を含めてご相談させていただきます。
「奥歯が抜けただけだから、見た目も変わらないし、入れ歯をしなくても大丈夫」という風に考えられている方が多いのが現状です。しかし、たかが1本されど1本。1つでも歯が欠けてしまうと、お口全体に影響すると言われています。
歯を失ってしまうと、両隣の歯が、なくなった部分に倒れこんできます。また、咬み合わせの反対側の歯もなくなった部分へ伸びてくるため、少なくとも両隣と噛み合わせの歯に影響を及します。これがさらに進行すると、歯がなくなったところは隙間が埋められてしまい、入れ歯を入れるスペースがないため治療が困難になるほか、1つの支えがなくなると全体的に歯がぐらつき始めることもあります。歯が抜けた後の治療は早めにすることをお勧めします。
入れ歯の装着後すぐは「口の中に違和感がある」や「しゃべりづらい」といったお悩みが多く聞かれます。これらは入れ歯に慣れることによって解消される場合が多いです。
お口の中に異常が起きているわけではないので、すぐにやめてしまわずに使い続けていただくことが大事です。
ただし、歯ぐきがただれる等お口の中に問題が起きている場合は使用を中止して、歯ぐきを休ませてあげてください。症状がひどい場合は、歯科医師にご相談ください。
入れ歯は色素や歯石が付きやすいので、食事の後やお休みになられる前に清潔にしてください。汚れを放置すると、入れ歯ではない歯と同様に口臭や炎症の原因となりますので、常に清潔にしておくのが大事です。入れ歯の洗浄剤をご利用いただくのも有効です。
部分入れ歯の場合は、支えとなるクラスプ(針金のような部分)が凹凸となって汚れをつきやすくしてしまいます。クラスプについた汚れは残っている健康な歯の汚れですので、むし歯や歯周病になってしまうと大変です。入れ歯のお手入れはもちろんですが、残った健康な歯もしっかりセルフケアをしましょう。
入れ歯は乾燥に弱く、乾燥するとネジレやゆがみが起きやすくなります。外している時は、水を入れたコップや、密閉できる容器などに水を張って保管してください。
保管する時は入れ歯の一部が水から出ていないことを確認して、全部が水中に浸るようにしてください。
入れ歯を装着しない日が続く時は、菌が繁殖するのを防ぐため、1日おきに水を入れ替えましょう。また、しばらく入れ歯を使用しない場合でも、変形を防ぐため一定時間装着するようにしてください。
使用中にもし不具合が起きたら、自分で調整しようとするのはお控えください。例えば、ナイフやヤスリで削るといった行為は修理ができなくなる場合があるので絶対にしないでください。入れ歯の不具合を感じた時の原因として、入れ歯に問題が起きている場合と、ご自身のお口の中に問題が起きている場合が考えられますので、歯科医師に一度ご相談ください。
お手数ですが、入れ歯の調整はご予約を取ってお越しいただきますようお願いします。
歯を抜いた部分は、その後6ヶ月ほどは歯ぐきがやせ続けるため、最初は段階的な治療を必要とします。歯ぐきがやせるると入れ歯にもガタつきが現れる場合があるので、半年・1年と定期的に調整をしましょう。入れ歯と残った健康な歯のためにも定期検診をご利用ください。
また、時間の経過により入れ歯は合わなくなってきます。ある程度使用したら、再作成が必要になることもありますのでご了承ください。
当院ではどんな治療においても「咬み合わせ」を考えて治療を行っています。咬み合わせは歯や歯茎だけでなく、歯を支える歯槽骨(しそうこつ)を健康に保つために重要な要素の一つだからです。
咬み合わせが悪いと、食べ物が咬みにくくなったり、話をする際に発音がしづらい等の症状を引き起こす可能性がありますが、初期の段階では自覚症状がないケースも多いので、見た目が気にならなければ特に問題はないと判断される方がほとんどです。
しかし、咬み合わせが悪いと、いずれ歯や口腔内に異常が現れたり、肩こりや頭痛などの不定愁訴を引き起こす可能性もあります。そのため、当院ではお越し頂いた患者様の歯に対する疾患だけでなく、 咬み合わせも含めた診断を初診時に行うことを徹底しています。
全ての歯と顎骨の状態を把握するためのレントゲン撮影法です。
お顔の側面を撮影することで顎骨にズレがないかなど、精密にチェックします。
レントゲンにはうつらない粘膜などを記録し経過観察を行います。
顔貌を撮影をすることで形態、対称性、表情などを診査します。
お口の中を立体的に診断するため、模型を作成します。
不正歯列、早期接触・咬頭干渉・無接触など、上下の歯がどのように接触しているかをチェックします。
アップル歯科では「iTero 5D」という光学式スキャナーを使用して、咬み合わせの診断を行います。「iTero 5D」では口腔内を写真撮影・計測を行い、3Dデータを作成した上で歯の模型を作成します。
「iTero 5D」では次のような事が可能です。
このように、お口の中をスキャンすることで、口腔内の状態を正確に把握するこができ、精度の高い治療が可能となります。
ストレスなどが原因となって、就寝中、無意識のうちに歯ぎしり(ブラキシズム)をしているという場合、歯や歯槽骨、顎などに大きな負担をかけてしまいます。
歯へ負担がかかることで、破折(歯にヒビがはいること)や歯の擦り減りなどに繋がってしまいます。ナイトガードは、そういった歯ぎしりや食いしばり(クレンチング)から歯や顎などを保護するマウスピース型矯正装置です。
睡眠時の噛みしめる力は、覚醒時の116%もあるという報告もあり、成人男性ひとり分ほどの体重がかかっている状態です。また、覚醒時であっても無意識に上下の歯を接触させ続けてしまっている「噛み続け癖(TCH)」と呼ばれるケースもあり、自覚することが難しいといわれています。
周囲の方から歯ぎしりを指摘されることがある、緊張・集中しているときに歯ぎしりをしている気がする、という方は注意が必要かもしれません。日頃から、できる限り上下の歯を接触させないという意識を持ち、夜間はナイトガードを装着して就寝することで歯へのダメージが軽減できる可能性があります。
ナイトガードをお口に入れることで、ナイトガード本体の厚みの分だけ噛みあわせの位置が高くなって、歯ぎしりを緩和できる効果が期待できます。ただし、ナイトガードを使用したからといって、食いしばりの癖がなくなるわけではなく、あくまで就寝時の食いしばりから歯を守るという目的で使用します。また、顎の関節にかかる負担も軽減できるメリットの1つです。
※1)自家歯牙移植、MTM、歯周組織再生療法を行った後、歯ぎしりに対してナイトガードの継続使用を指示した。初診時に見られた咬合崩壊は認めず10年経過した現在も歯周組織の安定維持が得られている。その要因としてナイトガードの継続使用が有効であると考えられた。
上下の歯を、左右に擦り合わせている状態です。ギリギリという音がすることが特徴的です。
上下の歯を強く噛みしめている状態です。音が聞こえづらいので気づきにくいタイプです。
上下の歯をぶつけ合うことで、カチカチッという音が出るタイプです。
上下の歯を激しくこすり合わせてしまっているため、歯がすり減り、徐々に平らな状態に近づいてしまいます。さらに強い負荷をかけ続けることで歯にヒビが入り、割れてしまうことにもつながります。
咬む力が強すぎることで、顎関節や咀嚼筋(下顎を動かす筋肉)に負荷をかけてしまい、顎の関節が痛んだり、ダルさを感じてしまうことがあります。
歯周病とは、細菌が歯と歯茎の間に入りこみ、繁殖することで炎症を引き起こす感染症ですが、過剰な力が歯にかかるということは、歯周組織や歯茎にも負荷をかけている状態なので、歯周病を悪化させてしまう可能性があります。
強い負荷によって、詰め物が欠けたり取れてしまう可能性もあります。
詰め物がとれてしまうことで、象牙質という歯の組織が露出するので、食べかすなどが溜まりやすくなってしまい、むし歯を引き起こすリスクがあります。
歯の噛み合わせは、とても繊細です。少しズレるだけで歯や顎にかける負担は大きく変わってきます。そのため、ナイトガード一つをとっても、ご自身にピッタリ合うものか、そうでないものかによって、歯や体に与える影響は大きく異なります。
ネットショップなどで手に入るセルフタイプのマウスピースは、ご自身で調整していただく必要があり、それが適切かどうか判断するのは難しいかと思います。
当法人(アップル歯科クリニックグループ)には3つのラボ(歯科技工所)を有しており、あなたの歯型からあなたにピッタリのナイトガードをお作り致します。
歯ぎしりや食いしばりを感じている方、ストレスを感じている方など、ナイトガードの作成はお気軽にご相談下さい。
※1)正常レベルを逸脱したbruxism(図42),顎関節症に近似する臨床症状,咀嚼筋の緊張,心拍数の増加,睡眠時無呼吸の頻発,情動ストレス,睡眠障害などの 状態は,口内装置により咬合接触を解放すると,いずれも順次軽減して2週間後には正常レベルに回復または回復する傾向が認められた.また,筆者ら128~130)の別のタイプの 口内装置に関する研究でも,自律神経系の機能についてはほぼ同様な結果が得られている.これらの結果は,前述の 咬合問題が生体に及ぼす影響に関する結果を臨床的に十分支持できるものと考えられる.
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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診療開始 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 | 9:30 |
診療終了 | 18:30 | 18:30 | 13:00 | 18:30 | 18:30 | 17:00 |
診療情報
休診日:日曜・祝日
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休診日
日曜・祝日診療
13時迄
他のエリアでもアップル歯科の治療を受けられます